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醍醐大孤高の一打Vol.13 「思考の全貌公開!トップを取り切るための鳴きと、7m止めをした副露読み」

「自分は人が驚くような打牌をすることが多いが、そこには必ず理由がある」と語る、セガサミーフェニックス『孤高の探究者』醍醐大。本企画では、昨シーズンに続き彼のオリジナリティーあふれる一打の思考に迫る。

1/20(月)の第2試合で見せた、醍醐大逆転。一時トップの鈴木大介と4万点ほど差があったにもかかわらず、最後の最後で差し切ったのだ。

オーラス、アガればトップの状況で3pと9mのシャンポンテンパイ。しかし醍醐は3pを切ってテンパイを外し…

4pをとらえ、その後白鳥から8000点の出アガリ!
見事な逆転劇に、近藤誠一監督やかつてフェニックスに所属していた和久津晶らも絶賛のポストをしていた。

これぞ醍醐、というアガリを見せてくれた この試合は、多くのファンを魅了していたことだろう。ただここに至るまでの過程は、決して楽なものではなかった。

今回は、1/20(月)第1試合(醍醐・大介・優・白鳥)の試合での、醍醐のトップを取るための戦略について振り返っていく。(取材・構成:成田裕和)


普段なら鳴かない?点数状況を加味した鋭い鳴き

この試合はBeast Xの大介が序盤に大きなリードを奪う。
「大介さんが走っていたので、かなり2着争いにシフトしていました。ただ、南場の親番で優くんから12000をアガれたことで、トップも狙える位置につけます」

迎えた南1局3本場。8巡目で鳴いても打点が低い・形も悪い・片アガリが残るリャンシャンテンながら、醍醐は2sをチーして1シャンテンに手を進めた。

「毎回この手牌で鳴くかと言われたら決してそうではありませんが、この局は鳴いてがんばらなければいけない理由があります。それは点数状況です。

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