Semolina Pilchard Journal vol. 3
適正価格とは?
大学生の頃、暇しかなかったので中古レコ屋しか行ってない時期がありました。巡回していたお店はほぼ店頭在庫把握出来てるくらいの勢いで通っていたので、市場価格も大体のところ掴めていた部分がありました。なのでこれはお買い得だの、強気の値段設定だなとか自分なりに判断がついたものです。
ですが、ここ最近はレコ屋通いもご無沙汰なうえ、アナログブーム再燃などもあり、価格上昇の波についていけません。山下達郎/For Youが4,800円でお買い得!とか全く理解できません。更にハードオフのジャンクを主な狩場としていると800円特価レコですら高いと感じてしまう体たらく。もう普通の中古レコード屋なんて恐ろしくて近づけません。
で、久しぶりに大手中古チェーン店に行ってみたのですが、予想を上回る感じでした。David Bowieの日本盤再発帯付きが三千円台後半とか、80年代再発のPink Floydの1stが五千円台とかみんな金持ちなのか?ソンナニレアナノカ?えらい世の中になったもんだ。かと思うと、以前だったら万近くしたレコが千円くらいの20%オフでもなっているなど諸行無常の響きありですね。
Nuggets
で、その昔ライノからリリースされた12枚シリーズがございまして、ちょこちょこ蒐集していたのですが、なかなか集まらない状況が長年続いておりました。その内の4枚を見つけまして購入しました。
久々に一歩進んだ感じです。売っていた4枚が全て未所有盤という幸運を噛みしめております。これで残りがあと2枚かな。なんとか存命中に集められるかもしれません。
元々は、Lenny kaye編集の2枚組オリジナルが今やガレージ・ロックの聖典の一枚と言われるほどで愛聴されている方も多数おられるかと思います。また後には4枚組CDボックスが2種出るなど現在でも存在感のあるシリーズになっていますね。オリジナルは今となってはポップさが前面に強く出た選曲になっているかと。考えてみると、72年リリースで楽曲は60年代半ばの曲なので、高々7、8年前の曲というのが驚き。今現在で考えると、2015年くらいの曲ってことですよね?おっさんになるとちょっと前くらいの感覚でしかありません。まあその当時のヒット曲なんて知りませんけど。
最近もレコード・ストア・デイが一部では盛んで、変な色のカラー盤とかジャカジャカ出すなどマニアに人気らしいですが、食指は全くそそられません。どうせなら、ナゲッツのオリジナルに収録曲全27曲を7インチで27枚組セットにして昔ながらのレコードケースにパッケージして売り出してくれればいいのに。昔のライノならやり兼ねない勢いがありましたが、今ではそれも難しいか?
こんな感じ →レコ・ケース