高齢者がペットを飼う際の不安と解消方法【社会問題を解決したい】
みなさんこんにちは!東京都調布市でペットホテル兼老猫ホームを運営している、株式会社キンクドテールと申します。今回は、高齢者がペットを飼う際の不安と解消方法について記事化します。ペットを飼いたいのに、色々な不安から飼えない方に、ぜひお伝えくださいませ!
高齢者の「ペット飼育意向と実際の飼育者数」の乖離
高齢者でペットを飼育したいと思っている人の割合は、日本ペットフード協会の調査の結果、以下の表の通りです。
70歳代で、犬を飼いたい方の割合は16.4%、猫を飼いたい人の割合は10.6%と、重複を考慮しても、8人に1人程度の割合で、ペットを飼いたいと考えているようです。ただ、実際に飼っている方は以下の表の通り、犬で10.4%、猫で7.9%に留まります。
高齢者がペットを飼うメリット
上で示した通り、高齢者の「ペット飼育意向と実際の飼育者数」には乖離があるのですが、実は高齢者とペットはとても相性が良く、以下のようなメリットが論文で公表されています。
1、幸福度が上がり、憂鬱な気持ちが低減する
2、血圧とコレステロールが下がる
3、社会交流の機会が増加する
4、免疫系の改善とアレルギー予防になる
5、認知症とうつ病を予防する
6、ストレスを低減する
私たちのおじいちゃん・おばあちゃんもペットを飼っていますが、毎日がとても楽しそうで、ペットを我が子のように可愛がっている姿を見ると、このような家庭を増やすことが、これからの100年時代に必要なのではないかと心から思っています。※もちろん、ペットを飼いたいと思っている人に対してです。
ペットを飼いたいのに飼わないなんて、本当にもったいないです。
高齢者がペットを飼わない理由
では、高齢者はなぜペットを飼わないのでしょうか。日本ペットフード協会が、全国64,000人に対して行った調査結果は、以下のグラフの通りです(見づらくて申し訳ございません。下にリンクも貼っておりますので、ご興味のある方はそちらからご覧くださいませ)。
上のグラフから、70歳代の飼わない理由(複数回答可)のランキングとしては、以下の通りです。
1位:最後まで世話をする自信がないから・・・33.6%(21.7%)
2位:旅行など、長期の外出がしづらくなるから・・・31.1%(13.2%)
3位:別れが辛いから・・・27.2%(8.9%)
4位:飼っていたペットを亡くした傷が癒えていないから・・・22.6%(11.9%)
5位:十分に世話ができないから・・・18.7%(8.9%)
※()内は、複数回答可の中でも、その理由を1番目にあげた人の割合
不安の解消方法
上のランキング項目について、一つ一つ見ていきたいと思います。
1位:最後まで世話をする自信がないから・・・33.6%(21.7%)
5位:十分に世話ができないから・・・18.7%(8.9%)
こちらは、ごもっともです。ペットの平均寿命は14歳〜15歳程度のため、仮に70歳から飼い始めてもペットが亡くなるのは飼い主が85歳前後となるため、散歩等を十分に行えない可能性は十分にあります。ただ、待ってください。本当にあなたが最後までお世話をする必要はあるのでしょうか。
親族がいるならば、自分がお世話できなくなった後は引き継いでくれるよう頼むことができますし、親族が全くいないならば、老犬老猫ホームに頼むことや、ペット信託という制度を利用することもできます。
老犬老猫ホームについてのnote記事
ペット信託についてのnote記事
そのため、自分で最後までお世話をすることに固執することはありません。もしこちらが原因で飼えない方がいらっしゃるようでしたら、いますぐ親族に相談するか、私たちまでご相談ください。具体的にどのような方法があって、メリット・デメリットが何で、どれくらいの費用がかかるのか等、全てお伝え致します。もちろんお問い合わせは無料でございますのでご安心ください。
株式会社キンクドテール お問い合わせ窓口
2位:旅行など、長期の外出がしづらくなるから・・・31.1%(13.2%)
ペットホテル・ペットシッターで解決します。旅行ですが、そんなに頻度高く行かきますか?私たちの運営する施設では、3泊4日で1万円ちょっとの費用です。旅行先で食べるちょっと豪華な夕飯程度の金額です。こちらが理由で飼うことをお迷いの方は、ペットを飼う幸せの方が確実に大きいため、すぐにペットを飼ってください。
3位:別れが辛いから・・・27.2%(8.9%)
4位:飼っていたペットを亡くした傷が癒えていないから・・・22.6%(11.9%)
ペットロスの気持ち、本当によくわかります。と言うのも、私もペットロスだった時期があり、私の母は、ペットを亡くして15年経った今もペットロスです。ペットが大好きなのに、ペットが死ぬことへの恐怖でペットが飼えない母を見ていると、死ぬ間際に後悔しないかと心配になり、少しずつペットに慣れてもらうことも視野に入れて、私たちが運営している東京都調布市のペットホテルで従業員として働いてもらっています。しかし、まだ回復には至っておらずペットを飼おうとはしません。
ペットロスの解決方法として、ペットの弔いをしっかりして、ペットの遺品を整理し、遺品の一部をアクセサリーにして身につけると良いとされていますが、こんなことでは治らない可能性も十分ありますよね。
私は、ペットロスは新たなペットを飼うことでしか埋められないと思っています。私の妻の家庭では、ペットは2匹ずつ飼って、その2匹が亡くなる前に新しい2匹を飼うようにしています。一時的に4匹飼うことになるのでお世話は大変なのですが、こうして世代交代をしていくことで、先代の2匹が亡くなっても、後輩の2匹が心を支えてくれるため、妻の家庭では1人もペットロスになっていません。こういった方法で解決することもできますので、心の難しい問題なのですが、一度しかない人生を後悔しないような選択をぜひしてくださいませ。
最後に
私は、ペットを飼うことは大きな幸せであると考えています。論文で発表されているメリットも確かにあるのですが、そう言う損得の話ではなく、ペットを飼うこと事態が人生を豊かにします。私も現在2匹の猫を飼っていますが、飼ったことを後悔したことはありません。むしろ、ペットを亡くしたことから、一時期ペットを飼うことに抵抗があったことを、もったいない時間だったと後悔しているくらいです。それくらい、ペットとの毎日が楽しく思えるのですから、今ペットを飼いたいのに飼えないと思っている方にも一歩を踏み出していただきたく、この記事を書きました。
高齢者の方には、せっかく一度しかない人生に、「ペットを飼いたいのに飼えなかった」という後悔を残すことの重大さをもっと考えていただきたいです。そして、それを支えてあげるために、親族の方はぜひご協力をよろしくお願いいたします。
最後になりますが、私たちはペット関連でお困りの皆様の声を元に、ペット関連イベント・ペット関連の新規事業立ち上げ等を行い、社会的な問題を解決するべく日々活動をしておりますので、何かお役立ち出来そうなことがございましたら、どしどしご連絡くださいませ!