きんじょの本棚(R)通信 [Vol.20] ホッとspace店とハートの町店と心月寺店
このメールはきんじょの本棚(R)店主限定で配信したメルマガを編集したものです。
(配信日:2024年11月8日)
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きんじょの本棚店主の皆さん、こんにちは。
きんじょの本棚メルマガ編集部です。
きんじょの本棚通信では全国の本棚の様子、店主のお人柄、体験や工夫、イベント情報などを共有することで、皆様の本棚活動の一助となればという想いで編集しています。
お時間のある時にお読み頂ければ幸いです。
今回、卒論研究のため、本棚店主の皆さんにアンケートのお願いもございます。どうぞよろしくお願いします。
※こちらのアンケートの募集は終了してます。
<今回の内容は>
■きんじょの本棚リレー店主紹介 No.20
紹介者:No.111 ワイルドベリー店【東京都町田市】
紹介する本棚:No.59 ホッとspace店【ヨリドコ小野路宿 集会所他】
ワイルドベリー店>
こんにちは。ご無沙汰しています。昨年はいろいろとお世話になりました。今回のインタビューに応じていただき、ありがとうございます。早速ですが、インタビューを始めさせていただきます。よろしくお願いします。
ホッとspace店>
よろしくお願いします。
ワイルドベリー店>
それではまず、淳子さんのおすすめ本を教えてください。
ホッとspace店>
古内一絵さんの「最高のアフタヌーンティーの作り方」です。響さんとお話する前日に読み始めたのですが、すでにお気に入りの本です。特に気に入っているところは、頑張り屋さんの主人公が空回りしながらも、前を向いているところです。また、表紙もきれいで、さらにお菓子の描写もとてもすてきなんです。ついついティーポットを棚の奥から取り出して、紅茶を飲みながら楽しみました。
ワイルドベリー店>
ありがとうございます。紅茶を飲みながら、読みたくなる一冊なんですね。表紙がきれいなところも、個人的に惹かれます。続いて、淳子さんがやりたいことなどあれば、教えてください。
ホッとspace店>
五感アートは続けたいですね。その中で、高齢者向けの定期的な五感アートをやっているのですが、子ども向けにも五感アートを広めたいと思っています。
ワイルドベリー店>
続けることってとても大変だと思うのですが、何が淳子さんを動かしているのですか?
ホッとspace店>
きっかけはきんじょの本棚なんです。コロナ禍で自宅から出られないときに、インスタグラムで面白そうな活動をしている人を見つけました。そこから興味を持ち、本店で本を借り、インスタグラムに投稿を繰り返したところ、きんじょうさんと繋がりました。そして、移動式の本棚を出す流れになりました。また、本棚がきっかけで、ワークショップを始め、五感アートを広めたい、続けたいと思うようになりました。やりたいことをやっていたら、まわりが動き出した感じですね。
ワイルドベリー店>
「やりたいことをやっていたら、まわりが動き出した」、私のフリースクールの活動も似たような感じで、動き始めましたね。いろいろなことをやっている淳子さんですが、元々は町田にお知り合いがいなかったそうで、きんじょの本棚がきっかけでお知り合いも増えたそうです。淳子さん、お忙しいところ、インタビューのご協力ありがとうございました。
ご紹介いただいた本
■きんじょの本棚店主寄稿
『軒先の小さな本棚』(京都唯一店 No.206 ハートの町店 清水)
昨年の11月に開館してからなかなか借りてもらえず落ち込んでいましたが、最近では時々借りてくださる方が現れるようになりました。
先日近所の方が借りてくださり、なんと!そのお礼として手紙と手作りの小物入れを家のポストに投函してくださいました。まさに「きんじょ」の本棚!
ヤマザキマリさんの『国境のない生き方』を借りてくださったのですが、ヤマザキさんの漫画を読んだことがあり、この本に興味をもたれたそうです。
自宅前を人が通っても見向きもされていない場面を見ていて寂しい思いもしていましたが、気にして見てくださる方がおられるんだと知って嬉しかったです。
手紙や手作りの贈り物は、心温まる気持ちが込められた素敵なものでした。私も早速お礼のハガキをお宅のポストに入れました。このやり取りを通じて地域のつながりが深まり、私自身も大きな喜びを感じました。
また、このエピソードを聞いた友達もヤマザキマリさんの本に興味を持ってくれて借りてくれました。彼女もヤマザキさんの漫画を読んでいるそうです。
いつも『きんじょの本棚店主会』で話を聞いてもらったり、温かい励ましをもらって『きんじょの本棚』を続けられるのだと思います。ありがとうございます。
八月から図書館で働き始めました。運命を感じます。図書館に勤務することと、この小さな本棚を続けていくことで、多くの人に本の楽しさを届けたいと思います。
追伸:本の日焼け対策として「ブックコートフィルム」をかけることにしました。YouTubeを見ながらチャレンジ。なかなか上手に出来てグッドです!
■きんじょの本棚店主寄稿
No.96 お薬師さまのお寺 心月寺店
こんにちは!
日本を代表する緑茶の産地である静岡県牧之原市の、のどかな海沿いの城下町 相良(さがら)のお寺で
お薬師様のお寺 心月寺店を運営しています。私は住職の妻です。
本棚をはじめるきっかけは、子どもが通っていた幼稚園の園長先生が みのりナーサリー店・青池のお寺(江松庵)店 をはじめられた事できんじょの本棚の存在を知り、なんて素敵!うちもやりたい!と思ったからです。
お寺は、法事など何か理由がないと行くこともなく、檀家さんでなければ、なお縁がない場所といわれます。私も嫁いでくる前はそうでした。
しかしお寺は本来みんなが集う場所であるはずで、
小さい頃から大好きだった本を通して、多くの方がもっとお寺へ気軽に寄ってくれたらいいな、と住職も私も願って本棚を置くことにしました。
街と違い、道路を徒歩で行き来する人も少ない車社会ですので、本棚はお寺の玄関にあります。
お寺の玄関は9時から17時までいつでもあいていて、いつでも本を見て借りることができます。利点は雨でも風でも借りられる事ですね。
月に1・2回ずつ開く、誰でも来ていい法話会、坐禅会、写経会、御朱印をお書きする会の後で、例えばその月の法話の内容に関係する本などを借りて行かれる方もいます。
法話に本棚の絵本を使ったりもしています。
お寺のご本尊 薬師如来は、人々の健康を守ってくれる如来です。ぜひご本尊にお参りもしていただきたいと思います。
ご本尊は、本を通してできるワ(輪・和)をきっとにこにこと見守ってくださっていると思います。
きんじょの本棚、まだまだ近隣では少ないのでいろいろな方に宣伝します。
■みゆき書店 今月の一冊
思い思いの本を紹介するコーナー『みゆき書店』今月は、No.124 ビブリオサポートいずみ店の松茂良が担当いたします。
私が子どものころ、母親に読んでもらって気に入っていた児童書です。よろしければ、私の思い出といっしょにお楽しみください。
『おおきな おおきな おいも』赤羽末吉∥さく・え
「お母さん!この本読んで!」
幼い頃、わたしは母になんどこうお願いしたことだろう。それも、日に何度も何度も。
わたしの家は共働きで、母も毎日仕事と家事の両立で疲れていたであろうはずなのに、わたしが頼むと母は決していやな顔などせずに毎回毎回きちんと本を読んでくれた。
母は自身が本好きであったためか、家にはわたしが小さな頃から絵本や読み物などが何冊もあった。その何冊ものなかの一冊一冊がそれぞれ思い出だけれども、その中でも特に大好きで、今でもずっと心に残っている本が『おおきなおおきなおいも』である。
わたしは本当にこの本が大好きで、幼心に「絵がへただなぁ」と思っていたし、「絵の具で描かれたおいもが本当に食べられるのかなぁ」とも思っていた。・・・いや、おそらくそう思っていたに違いないのだが、わたしはそのまるで幼い自分が描くようなゆがんだ線と、おイモの紫色だけの絵、そしてそれ故にはっきりとは表情が表されない先生や物語の中の子ども達が、本当に楽しく遊んでいる姿が想像され、それに合わせてテンポよくリズミカルに話が進んでいく物語とその言葉の妙が本当に好きであった。
「いもらす1号 いもらす2ごう ぶーぶぶーん!」
「ごしごし ぺちゃぺちゃ しゃっしゃ!」
なんとたのしいことばだろう!このことばが聞きたくて、わたしは何度も母におねだりをした。「お母さん!この本読んで!」そういって母に手渡した本のほとんどはこの本である。この単純で小気味よく、すこし不思議な物語が母の口を通して読み語られ、幼いわたしの耳に届いたとき、それは生命を持って形となる。そして形を成したその小さな本は、子ども達の中に糧となって育まれ、生き続いてゆくのだろう。母が読み聞かせてくれた、その貴重な時間と思い出と共に。
■きんじょの小話
10月18日、町田市内の小学校できんじょうさんが授業をするというのを聞きつけ、潜入・傍聴してきました。
授業は5年生の総合。
「もったいないプロジェクト」を深める活動の中で、きんじょの本棚について詳しく聞いてみたいという声があがり、今回の授業が実現したそうです。
「いつもギリギリで話したいこと変わるから、前日までほとんど準備しないんだよねー。今回も昨日の夜中までパワポいじってた笑」と、行きの車で話すきんじょうさん。
これまで様々なところで講演されているので、さすが肝が据わっているなぁと感動しつつ、苦笑い(笑)
今回の講演に呼ばれた際、きんじょうさんは「本がもったいなくて、きんじょの本棚を始めたわけではないので、どう伝えよう」と悩んだといいます。
町や人の間を本が巡っていくことや、全国に店舗が広がっていること、そしてその理由である始めるハードルの低さなどを中心に、5年生にも分かりやすいテンポや言葉で伝えていることがとても印象的でした。
もったいない、から始めたわけでは無いにせよ、もの(本)をよりよく、より多くの人と楽しむことができるきんじょの本棚は、もしかしたらリユースの究極系になるのでは……と妄想しました。
なにより、子どもからの
「活動を初めて嬉しかったことはありますか?」の質問に対して
「それぞれの店主の皆さんが楽しんで活動してくれていることが、何より楽しいです。」とお話しされていた時の表情がとても輝いていました。
子どもたちにきんじょうさんの思いが伝わっていくのを感じる1時間でした。
同行させていただき、とてもよい時間を過ごすことができました。
ありがとうございました。
No.200 さんかくヒュッテ店 今村
■お知らせ
本棚店主の皆さまへアンケート協力のお願い
No.245 Oliver店の早稲田大学4年生山本好華さんよりお願いです。彼女は大学のフィールドワークできんじょの本棚を知って調べているうちに楽しくなって本棚を始めました。卒論のテーマがきんじょの本棚で、店主の皆さんにアンケートのご協力よろしくお願いいたします。可能な方にはインタビューもさせてもらいたいです。
※こちらのアンケート募集は終了してます。
◆メルマガのバックナンバーを閲覧できるようになりました。
※配信より少し遅れて掲載しています。
◆きんじょの本棚通信に投稿参加したい!本棚に絡めてお仕事のPR大歓迎です。
◆メルマガは店主及びきんじょの本棚(R)関係者へ配信しています。登録メール以外で受信されたい場合はメールアドレスとお名前、店主との関係をメルマガ編集部までお知らせください。
メルマガ編集部連絡先:mm@kinjonohondana.com
◆きんじょの本棚(R)を始めてみたいという方がいらっしゃいましたら、ホームページ「はじめかた」をご案内下さい。
■新規登録店
251.ひつじの森店[東京都町田市]
252.DANRO平和台店[東京都町田市]
253.電車の見える本屋Neuk店[神奈川県相模原市]
254.ストラスフィールドカフェ店[神奈川県相模原市]
255.Nanny文庫店[愛知県弥富市]
□編集後記
私、やってしまいました!最近、どうも物忘れが増えてるなぁと、自分の記憶力低下に困惑してましたが、先月とうとうやってしまいました(泣)
メルマガ用に頂いた原稿の掲載をすっかり忘れてました!!清水さん大変失礼いたしました。
こんなにも忘れてしまうのかと自分にビックリしましたが、半分納得してる自分もいました。ちょうど読んでた本の一文が頭に浮かんだのです。「四十代は物忘れの嵐。。。」
それは、黒川伊保子さんの本「運がいいと言われる人の脳科学」ですが、人生のゆだね方もこう綴ってます。
「三歳までに、十分なスキンシップを与えられ、八歳までに自由に遊び、十二歳までにぐっすり寝て、中学生で少しぐれて、十五歳からはがむしゃらに学び修行し、三十代は迷い惑って悩み抜き、四十代は物忘れの嵐。五十代は、頭に浮かんだことをきっぱりと言う。これこそが正しい人生の波の乗り方である。」生理的な老化が始まると、ヒトの脳は知的に完熟する。ヒトの脳は五十代半ばで、熟成を迎えるそうです。
私の脳も成熟に向かっているんだ!と前向きにとらえて、記憶力は周りのみんなに任せます(笑)。皆さまもよい人生を。(さだの)
【きんじょの本棚(R)メルマガ編集部】
きんじょの本棚本店
夢想読書会@Ond店
さんかくヒュッテ店
ひるずかぼう店
カフェ・クレーポ店
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きんじょの本棚(R)メルマガ編集部 mm@kinjonohondana.com
きんじょの本棚(R)事務局 info@kinjonohondana.com
きんじょの本棚(R)ホームページ https://kinjonohondana.studio.site/
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