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コロナウイルスの功績

みなさんこんにちは。
みんなの気になる樹です。

今回はテレワークの話だ。
みなさんはテレワークをしているだろうか。
私の勤務している会社では、コロナウイルスを機にテレワークが浸透して、社員の平均的な出社率は60〜70%程度だ。

今回は、このテレワークを廃止する会社が増えているというお話しだ。

少し前になるが、このような記事があった。

私の大嫌いな朝日新聞の運営するメディアの記事だ。
と言っても、政治に関する記事ではないので良しとしよう。
そしてこの記事から、事実の部分だけを切り取って紹介させていただこう。

その事実というのは、ヘッドラインに書かれているホンダの週5出社とNTTの原則テレワークの部分だ。(逆にそこだけしかない)
自動車メーカーのホンダが、全従業員に対して原則出社を要請したのだ。
つまり、テレワーク廃止だ。

この記事を見てみなさんはどのように感じただろうか。
私は素直に「ホンダでは働けない」と思った。(採用もされないか。。。)
この記事に対して抱く思いは色々あるだろう。

みなさんは、テレワークに対してどのようなイメージをお持ちだろうか。

この記事を読むときに重要なことは、経営層や管理職層の目線だ。
私の会社でも、実のところテレワークの実施率は部署や上司によってさまざま異なる。

どのような部署でテレワークが頻繁に行われているかというと、結果が目に見えやすい部署でテレワークが頻繁に行われている傾向がある。
もう少し言うと、物作りをする部署ではテレワークが盛んだ。
反対に、成果が見えにくい部署ではテレワークをする傾向が少ない。

理由は簡単だ。

成果が出ていれば、家でサボっていようが眼を真っ赤にして仕事をしていようが、そんなことはどうでもいいからだ。
テレワークは仕事ぶりが目に見えない。
故に家で仕事をしているのかテレビを見ているのかもよくわからない。
上のレイヤーからすると評価が難しいのだ。
また、相当な信頼がなければ、性善説に基づいたテレワーク勤務など任せられない。
中には性悪説に基づいて、テレワークの状況をさまざま監視するソフトまである。

そしてここで重要なことは、日本人は世界の中でもスパイト行動を取る傾向が強いと言うことだ。
スパイトとは「意地悪」と言う意味である。
日本人は他人が利益を得ることを嫌う傾向があり、自分が損をしてでも他人が利益を得ることを阻止する行動をとるのだ。

簡単にイメージしていただこう。
隣の席の同僚が宝くじで100万円当選した際に、あなたに取れるオプションが二つある。
①その同僚に1万円で安い居酒屋に飲みに連れて行ってもらう。
②100円払って、友人に100万円の権利を放棄させる。

②は現実的ではないが、仮にそのようなことが出来たとすれば、どちらの行動を取るだろうか。
心苦しくなりながらも、心の中で②を選んだ人は多いのではないだろうか。
しかし、その考えは日本人の平均的な考えだ。
このように、他人が利益を得ることを極端に嫌うのだ。
これがテレワークでも言える。

能力が低い人ほどテレワークを嫌う。
それは、能力が低い人は出社しているという実績でしか周囲からの評価を得ることが出来ないからだ。
能力が低く、仕事で成果を出せない人にとっては、逆にテレワーク=有給休暇と何ら変わりない。
そのような人からすれば、他人のテレワークが単なるサボりにしか見えないだろう。
他人のサボりが認められると言うことは、つまり他人が利益を得ていると言うことだ。

成果が出せる人は、自宅だろうと会社だろうと場所に関係なく、やるべきことをさっさと終わらせて、あとは適当にサボっている。
プロセスなど関係ない。
決まった納期に合格ラインの品質で成果が出ればそれで構わない。

つまりテレワークを否定する人ほど、会社にとって無駄な存在なのだ。
成果が出せない。無駄な会議が多い。存在感をアピールすることでしか評価を得ることが出来ない。
私が勤務する会社でも、テレワークを推進しない部署は人員を半分にしても大して生産性は落ちないだろう。
出社=仕事と考えている上司にしても、会社へ来たところで無駄な仕事をしているに違いない。
業務の特性上、出社が必要になる仕事や部署はあるだろう。
しかし、そうでないのならテレワークで十分ではないか。

もしテレワークがさせられないなら、それは仕事の与え方も悪い。

テレワークは一種の踏み絵だ。
私の周りを見ても、ピーター(無能な中間管理職)ほどテレワークを嫌う傾向が顕著だ。

コロナウイルスは日本経済を一時停滞させた一方で、社会の重要な真理を浮き彫りにしたかもしれない。

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