エミリー・ディキンソン
19世紀アメリカの詩人。
生前は家を離れることはなく、作品を出版することもなかったためほぼ世に知られることはなかった。10代後半で学校を辞めてからは、妹とともに病気がちの母親の世話をしながら家事(当時の家事は結構重労働)をする傍ら創作活動を続けました。
10室に土星があり、MCと緩い合を取っています。
責任感があり地道な生き方をする人でしょう。保守的で努力家です。世間の重圧を感じながら生活する人かもしれません。
11室に月があります。5度前ルールに従えば12室になります。
天秤座の月なのでバランスの取れた人柄で、人に好かれるでしょう。エミリーの交友関係は意外に広く、多くの人と手紙で交流していました。
しかし12室の月は神経の繊細さや心配性を意味します。秘密主義でもあります。30歳頃から精神的苦悩を経て人を避けるようになってしまったのは、この辺の影響でしょうか。
月と土星は直接的なアスペクトを取っていませんが、あまり開放的でない性格から地味で保守的な生き方を選んでいることは読み取れるでしょう。
ASCは蠍座ですので情念は深そうです。
月、土星以外の天体は2室、3室、5室にあります。
彼女の詩作の源泉はこの辺にありそうです。
2室は所有のハウスですが、その人が何に重きを置くかということを示します。2室には太陽、水星、金星が在室しています。太陽と金星はコンジャンクションですから、美しいものに関心があります。魅力的な人柄でもあるでしょう。水星は表現力。美(芸術)を表現することに価値を見出すタイプでしょう。水星は月と60度ですから、表現力があり知的でしょう。
3室(知的興味関心)の木星と海王星がコンジャンクションです。豊かな想像力があります。しかし月と90度を取っていますから、精神的に動揺し悩みやすい繊細な性質でしょう。天王星は彼女の独創性を表しているでしょう。
5室(創造)の火星と冥王星の合は、徹底的でパワフルな創作意欲を意味しているでしょう。エミリーは生涯で1800編の詩、1200通の手紙を書いています。火星、冥王星は3室の天王星と60度を取ります。彼女の創作に対する態度がエネルギッシュで独創性あふれたものであることを示しているでしょう。
ハーフサムを見ます。
太陽=木星/ASC(合 0°01)
善良で信頼できる 寛大な人柄
冥王星=月/水星(135度 0°01)
非常に鋭い神経 直観力 鋭敏さ
月=水星/MC(合 0°02)
感情的なコミュニケーション 人との対話
水星=冥王星/ドラゴンヘッド(180度 0°07)
言葉で他者に強い影響を与える
MC=金星/天王星(135度 0°09)
芸術的な創造力
土星=太陽/ASC(90度 0°06)
真面目 控えめ 落ち込みやすい
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