気になるホロスコープ

気になるホロスコープ

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ジャン・ジャック・ルソー

18世紀の哲学者です。 パッと見た感じ、知的でユニークで変わった感じの面白い人。でも精神的には不安定で病みやすそうだなと思います。天体が上半球に集中しているので社会的な活躍ができるのでしょうが、プライベートは今一つかな。 ASCは乙女座、水星がMCとタイトな合ですので、確かに知的な印象を与えるし知識を活用し且つ人とのコミュニケーションを主体とした仕事で成功しそうです。 太陽、水星、金星が10室にあり火星もMCに近いので、社会的職業的には恵まれやすいし活躍できそうです。(彼の

    • ルイーズ・ド・ベルジック

      前回に続いてグランドトラインの例を見ていきたいと思います。 マリー・ルイーズと誕生日が近い、ルイーズ・ド・ベルジック。 ベルギーのレオポルド2世の長女です。結婚後オーストリアで暮らしました。その縁で、ルイーズの妹ステファニーがオーストリア皇太子ルドルフの妻となりました。 どんな女性かというと、年の離れた夫との結婚生活はうまくいかず、その憂さ晴らしのためにウィーンの宮廷で贅沢三昧の暮らしをし、何人かの男と浮気をした挙句、愛人と駆け落ちをします。その間も贅沢は止まず巨額の借金を

      • マリー・ルイーズ・フォン・ヴァラーゼー

        オーストリア皇后エリーザベトの姪にあたる人物です。 それほど有名な人ではないのですが、彼女の送った人生とホロスコープの関係が興味深いので取り上げてみました。 まずはホロスコープを見てみます。 月・土星(3室)、火星(6室)、海王星(11室)の非常にタイトなグランドトラインがありますね。月だと3度くらいのズレがありますが、土星だと1度以内というタイトさです。しかも火星が12室の天王星と180度を取りカイトを形成しています。月と土星が合なので、そこが気になりますが、なかなかなア

        • ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ

          オランダ出身の画家。 生前は絵がほとんど売れず弟の援助を受けていたことや、自分の耳を切り落としたことなどで有名ですね。 アセンダントは蟹座なので感受性豊かですね。蟹座のルーラー月が6室にあり、木星と合です。より一層の感受性の豊かさ強さが見て取れます。 10室に金星と火星があります。こちらも合なので情熱的な性格ですね。 月と木星は10室の金星、火星とアスペクトを取っていますから、豊かな芸術性、才能、それに対する情熱があることがわかります。でも90度なので過剰になりやすい。感情

        ジャン・ジャック・ルソー

          アイルトン・セナ

          ブラジルのレーシングドライバー。F1で活躍しましたが、レース中に事故死しました。 目を惹くのは海王星がMCとタイトな合であること。モーターレースのイメージが湧きにくいアスペクトですが、夢を追いかける人ですね。1室(ほぼ2室)の金星、2室の水星と120度を、12室の月と60度を取りますから、むしろアーティストっぽい感じがします。月は水星とタイト目の60度ですから、夢や理想を表現する能力がありそうです。もっと長生きしていれば、このアスペクトがレーシングドライバー以外の形で現れて

          テルマ・モーガン グロリア・モーガン

          双子です。 テルマはファーネス子爵夫人となり、エドワード8世の(プリンスオブウェールズ時代の)愛人となりました。(その後、ウォレス・シンプソンにその座を奪われる)妹のグロリアはアメリカの富豪ヴァンダービルト家の一員と結婚し、グロリア・ローラ・ヴァンダービルトを生みました。 二人はアメリカの外交官の家庭に生まれ、少女時代を外国で過ごします。 その後帰国し、16歳で社交界にデビュー。美人姉妹ということで大変有名でした。 テルマは17歳で通信会社AT&T経営者の一族と結婚し、自分

          テルマ・モーガン グロリア・モーガン

          グレース・ケリー

          アメリカの女優でモナコ公国のプリンセスになりました。 女優時代はその美貌でクール・ビューティ、アイス・クイーンと呼ばれました。 目を引くのは太陽(1室)、月(5室)、冥王星(9室)のタイトなグランドトラインです。どう見てもかなりラッキーで成功しそうな感じです。5室の月は創造的、芸術的な志向を表しますし、9室の冥王星は未知の世界、海外など遠くでの成功を意味します。映画を通じて世界で有名になるとか、あるいはモナコという外国での大公妃の地位に上り詰めるとか、このあたりにあるのかな

          クリフ・バートン

          アメリカのバンド、メタリカのベーシスト。 メタリカ初期に活躍しましたが、若くして事故死しました。 ASCは天秤座です。バランスの取れた人間関係が築ける人です。人付き合いはうまいでしょう。太陽と金星がコンジャンクションしていますから、愛される人柄だと思います。メタリカへは途中加入ですが、すぐに溶け込んで誰からも好かれたみたいですね。 水瓶座に天体が集中しています。 新しいことが好きだし個性的だと思います。 5室の太陽に木星、金星が合ですから、アーティストとしての才能はありそう

          フリーダ・カーロ

          メキシコの画家。 眉毛のつながった印象的な自画像で有名ですね。 高校生の時に交通事故で瀕死の重傷を負い、ベッドで過ごす時間が多くなり幼いころから好きだった絵を描くようになりました。 まず、11室にある太陽と海王星がコンジャンクションを取っています。理想主義者ですし芸術の才能に溢れているでしょう。夢見がちで浮世離れの部分もあるかもしれません。太陽は木星と緩い合ですから、自己実現の点ではかなり恵まれていると思われます。 5室に火星と天王星のコンジャンクションがあります。11室の

          エミリー・ディキンソン

          19世紀アメリカの詩人。 生前は家を離れることはなく、作品を出版することもなかったためほぼ世に知られることはなかった。10代後半で学校を辞めてからは、妹とともに病気がちの母親の世話をしながら家事(当時の家事は結構重労働)をする傍ら創作活動を続けました。 10室に土星があり、MCと緩い合を取っています。 責任感があり地道な生き方をする人でしょう。保守的で努力家です。世間の重圧を感じながら生活する人かもしれません。 11室に月があります。5度前ルールに従えば12室になります。

          エミリー・ディキンソン

          ジェフリー・ダーマ―

          アメリカのシリアルキラー。 1978年から1991年にかけて17人の男性を殺害しました。 以下、犯罪内容等センシティブな表現があるかもしれませんのでご注意ください。 ダーマ―の両親は仲が悪く争ってばかりで、母親は睡眠薬や鎮静剤を常用して寝てばかりだし、父親は仕事を理由に家を空けることが多くネグレクト気味の生育環境でした。友だちも少なくちょっと変わった生徒として高校生までを過ごします。 少年期から父親と一緒に小動物の解剖をしたり、高校へはアルコール持参で通ったり、意思のない絶

          ジェフリー・ダーマ―

          ナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世)

          フランスの軍人、皇帝。コルシカ出身でフランスの陸軍士官学校で学び、砲兵士官となりました。フランス革命に脅威を感じたヨーロッパ諸国との戦いで連勝し国民の人気を背景に、クーデターを起こし統領となり皇帝にもなりました。が、経済政策に失敗したり、ロシアとの戦いで惨敗したりして結局は退位、幽閉されてしまいます。 ホロスコープを見ると、2つのグランドトラインがわかります。天王星、海王星、冥王星のグランドトラインは時代的なもので、この年代生まれの人はほぼ持っているので、火星、天王星、冥王

          ナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世)

          リヴァー・フェニックス

          1980年代後半から90年代前半まで活躍した俳優。 「スタンド・バイ・ミー」などでご存じの方も多いかも。 木星がASCと合。人気者です。社会的な成功が望めそうです。 1室の海王星。夢見がちでロマンチスト。芸術的な才能があります。蠍座にあるので、直観力があり自他の秘密に敏感です。海王星以外の天体は上半分にありますから、社会活動中心の生き方だろうと思います。海王星のみが自己のプライベート部分を意味しているのでしょうが、他の天体との関係を見ていきます。 7室の月、土星と180度を

          リヴァー・フェニックス

          エバ・ペロン(エビータ)

          アルゼンチンのペロン大統領夫人。国民に絶大な人気を誇りましたが、若くして病死しました。その生涯はミュージカルや映画になっています。 恵まれない出自からモデルや女優となって活動する過程で、フアン・ペロンの愛人となりペロンの政治宣伝をすることで国民の人気を得ます。 ファーストレディとなってからも、政治へ介入したり相当の贅沢をしたりなのですが国民からは支持されたようですね。 1室の太陽と火星がタイトな合です。 前向きで勇猛果敢な人ですね。この2つの天体は3室の木星と60度ですから

          エバ・ペロン(エビータ)

          デュ・バリー夫人

          ポンパドゥール夫人が亡くなった後の、ルイ15世の愛人です。 「ベルサイユのばら」などで、マリー・アントワネットが言葉をかけるかどうかのシーンで有名ですね。 出自はかなり低く、行商やお針子などを経て貴族(デュ・バリー子爵)の愛人となりました。デュ・バリー子爵がルイ15世に取り入るために自分の愛人を紹介し公娼となったわけです。もともとクルティザンヌ(高級娼婦)だったため、マリー・アントワネットやルイ15世の娘たちから嫌われていました。 ただ、デュ・バリー夫人は贅沢三昧はしましたが

          ポンパドゥール夫人

          ルイ15世の愛人。公娼として王の寵愛を盾に政治に介入したり、ロココ様式の芸術の発展に寄与しました。貴族階級の出身ではなかったけれど、美貌と教養を活かしサロンの花形になりました。王家の狩場に隣接した土地を所有していたことから王の目に留まり、愛人となりました。ただ体が弱かったため王の要求に応えられなくなると、次第に王の「友人」としての立場を獲得し、王の好みの女性を提供することでライバルが出現しないようにもしていました。よく考えていますね。 ルイ15世はたくさんの愛人がいましたが、

          ポンパドゥール夫人