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アレクサンドラ・フョードロヴナ(ロシア皇后)


ロシアのニコライ2世の皇后です。
イギリス、ヴィクトリア女王の孫(ヘッセン大公妃となった次女アリスの娘)にあたります。母親を亡くしたためヴィクトリア女王の手元で育てられました。ヴィクトリア女王は彼女をかわいがり、エドワード7世の長男アルバート・ヴィクター(こちらも孫)と婚約させようとしますが、エドワード7世(当時皇太子)の妃アレクサンドラ・オブ・デンマークが反対したため、取りやめとなりました。
姉の結婚式で知り合ったニコライ2世(当時皇太子)と恋に落ちたのですが、こちらもニコライの両親(アレクサンドル3世とマリア・フョードロヴナ)、アレクサンドラ英皇太子妃(マリア・フョードロヴナの姉)に反対されます。アレクサンドラが内向的で神経質だったことから、大国の王妃、皇后としてはふさわしくないと思われたからのようです。しかし、それを乗り越え結婚しました。
アレクサンドラも彼女の姉エリーザベト(エリザベータ・フョードロヴナ、ニコライ2世の叔父セルゲイ・アレクサンドロヴィチと結婚しロシア革命で落命)も美貌で有名でした。

ホロスコープを見ると、土星と海王星のスクエア。
ある種暗さを感じます。海王星の持つ広がりのある理想や想像力と土星の抑制、制限がぶつかり合う感じ。こうありたい自分の理想像と現実の落差に悲観的になりやすいのかも。
その一方で海王星は木星ともスクエアを取っていますので、豊かに広がる(とりとめのない)空想や理想主義的な夢が膨らみすぎてしまう。夢に付け込まれる可能性があります。
木星と天王星のタイトなコンジャンクションは、思いがけない幸運に恵まれたりするし、自由で新しいものに憧れそれを行動に移そうとしていくのですが、スクエアにある海王星がそれを現実性のない夢にしてしまう気がします。
木星、天王星が3室、土星が9室なので知への欲求があるのに、せっかく学んでも12室の海王星によってとりとめのないものになってしまうかも。あるいは、神秘的な世界への傾倒。

12室にステリウムしているのもすごく気になります。
水星、金星、火星、海王星、冥王星。
1室に太陽、月のタイトな合もあります。
すべての個人天体がASCの近くで、この人のほとんどが自己(1室)と神秘、無意識の世界(12室)に全振りされているのかな。
太陽、月、火星、ASCの合って、よく言えばエネルギッシュで前向きに生き生き活動する人と言えるのかもしれませんが、このホロスコープだとそれは言えない気がします。
神秘、祭祀、精神世界への傾倒、狂信。
息子に遺伝した血友病を苦にしてのラスプーチンへののめりこみにつながるのでしょうか。

太陽と月は双子座15度付近でタイトなコンジャンクションですが、実はアレクサンドラの5人の子供たちの冥王星はほとんどこの辺(双子座12度~21度)にあるんですね。彼女は子供をとても大切にしたというのですが、彼女にとって子供たちって運命的なものだったのでしょうね。

ハーフサムを見ます。
太陽(月)=太陽/月(合 0°03)
木星(天王星)=木星/天王星(合 0°03)
基本的には幸運な人だと思う。恵まれています。
木星=月/ドラゴンヘッド(45度 0°06)女性として幸運。
ASC=火星/ドラゴンヘッド(合 0°02)前向き。
天王星=太陽/ASC(45度 0°09)革新的、自己主張のある。

冥王星=火星/天王星(45度 0°13)不幸な最期につながりそうな気もしますが、全体としてハーフサムにはそれほどの悲運は感じ取れない気がします。



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