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マリア・テレジア


オーストリア女大公であり神聖ローマ帝国の皇帝フランツ1世の皇后(実質的に女帝)、フランス王妃マリー・アントワネットの母親です。
彼女の父、カール6世は男子に恵まれず後継者問題に悩まされました。オーストリア継承戦争を経てようやくマリア・テレジアがハプスブルグ家の承継者として認められます。その後は女帝として君臨するわけです。

ASCが蟹座、ICの近くに冥王星があり60度を形成しています。ASCと冥王星のアスペクトは野心、支配への熱望を意味しますが、冥王星とICの合は出自や家系への執着、多産の蟹座のASCですから、後継者問題が起きないよう15人以上の子どもを産んだことに影響していると思われます。
金星と冥王星が120度なのも生殖力の強さを意味していますし、金星と海王星が合なので女性らしい魅力があったと思われます。

火星と天王星がタイトなスクエア(90度)ですし水星が天王星と120度ですから、才気煥発で新しいことを好みますが、事件とか事故に巻き込まれやすいのかもしれません。彼女の場合は、父親の死後20年くらい周辺諸国との戦争がありましたからね。天王星は太陽とも120度ですから、変革を好みます。彼女の生きた時代は啓蒙主義の時代ですから、まあそうだろうな、と。
火星と天王星の90度に月、木星がゆるいアスペクトを取り、Tスクエアができています。熟慮せずにとにかく前進する気の強さがある感じです。月と火星の90度に木星が絡むので母性の暴走があるのかもしれない。(子どもに対して依怙贔屓があったというし)

さて、11室にステリウムしていて太陽も在室していますから、属するコミュニティや他者との関係性に重きが置かれているのがうかがえます。11室の天体は4室の土星、天王星、IC付近の冥王星とアスペクトを取っています。4室はハプスブルグ家だったりオーストリアだったり、11室は周辺諸国とかかな。なにしろ、子女の多くを諸外国の王族と政略的結婚させていますから。

で、実は彼女にはトールハンマーのかなりタイトなアスペクトがあります。
11室の金星・海王星を頂点に6室の火星、4室の天王星。
トールハンマーは多くの場合他者、あるいは自己への批判とされます。
為政者として批判し批判されることは当然なことではありますが、彼女の場合はどうでしょうか?
火星と天王星の90度は緊張、闘争でしょう。
火星と海王星のアスペクトは私見ではカリスマ性だと思うので(別記事で検討します)、トールハンマーの頂点は「女帝」であることを意味するのかな、と考えます。女性は帝位に就けないため、夫、夫の死後は息子を皇帝として共同統治したわけですが、実質的な権限は彼女が握っており実際に「女帝」であったわけです。
女性であることで後継者に絡む紛争が起きるものの、「女帝」として手腕を発揮し紛争を収めることができた、って感じでしょうか。
※追記※
トールハンマーですが、90度のアスペクトがもたらす結果が頂点にあらわされる可能性もあります。
火星・天王星の90度(他国との戦争)が金星・海王星の合(金銭の浪費)になったとも解釈できるかもしれません。

ハーフサムを見ます。
火星=月/木星(180度 0°00)
火星=ドラゴンヘッド/MC(合 0°00)
MC=太陽/木星(90度 0°03)
社会的な繁栄、高位に上る、邁進する。
女帝になるのが当然、といったハーフサムですね。

金星=火星/天王星(合 0°05)激しい情熱、生殖?

金星=土星/冥王星(135度 0°05)タフネス、厳格さに耐えうる
火星=土星/冥王星(90度 0°05)暴力的ですらある闘争心
天王星=土星/冥王星(合 0°05)突発的な危険にも耐える
為政者としての適性があるということでしょうか。

火星=火星/天王星(45度 0°05)
天王星=火星/天王星(45度 0°05)
変革への対応力 エネルギッシュな変化 衝動 突発事件


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