笑わない女

ラグビーの選手で笑わない男と言われている人がいるかと思いますが、中学時代の私は笑わない女でした。(ちなみにラグビーに詳しくないのでその選手がどういう経緯でそう呼ばれるようになったのか等は知りません…🙏)

まず私の小学生時代についてざっと書きますと
まともに友達がいたのは最初の2年間だけでした。その友達とは3年のクラス替えで離れ離れになってしまい、それでも別の子とは少し仲良くなれたのですが彼女は夏休みに転校してしまいました。
その後はずっと友達ができず、4年の途中からはバイ菌扱いされていじめられるようになりました。いじめに加わっていたのはクラスの8割くらいの男子と、2割くらいの女子です。

中学生になるタイミングで人間関係がリセットできればよかったのですが…。
中学校は市内の中で端のほうにあり、複数の小学校から進学するのではなく私の卒業した小学校1校のみからしか生徒が行かないのです。私立中に進学した人や引っ越したor引っ越してきた人以外はそっくりそのまま同じメンツなのです。

だからいじめは続くものだと思っていました。
しかし進学によりクラスのメンバーが変わったせいなのか意外にもいじめはなくなりました。いじめをしていた男子達からは相変わらず避けられている感じはありましたが、小学生の頃に比べたら何てことなかったです。

しかし!
それでも私には相変わらず友達はいませんでした。
自分がいじめに遭った小学校の同級生達と改めて友達になりたいと思えなかったのです。
小学校時代に同じクラスになったことのない女子もクラスには勿論いたのですが、いじめられていた私を知っている人達の前で新しく友達を作るというのができませんでした。

中学3年間で唯一友達になれそうだったのは過去にnoteに書いたことのある転校生だけです。


いじめられっ子だった私を知っている人の前では楽しそうにしている姿を見られたくない、というような考えがありました。
小学校の時はいじめられてたくせに!と思われそうで怖かったのです。新しく友達を作ろうとしなかったのもそれゆえです。この頃から気にしすぎだったのです。

笑った姿を見られることへの異常な抵抗感や恐怖感もありました。
(そもそも友達がいないので誰かと談笑するようなことがありませんでしたが…。)

小学校ではいじめられてたくせに何を楽しそうにしてるんだ?と思われるのでは
友達もいなくて無口な自分が笑ったりしたら珍しがられて注目されるのでは

というヘンテコな恐怖、不安でいっぱいでした。

皆の前でクラスの誰かや先生が面白いことを言って皆が笑っている、という場面でも私は無表情を貫いていました。

中3の頃の担任がそこに目をつけました。
社会科の教師で、当時既に定年間近のおじいちゃんのような先生でした。

その教師は普段からユーモアのある感じだったのですが、ある日の社会科の授業中に「〇〇は全然笑わねえよな」と私の前に来てポツリと言うのです。そして私の目の前で色んな変顔をし始めました。周りは皆笑っていました。担任の変顔も面白かったのでしょうけど、私のこともおかしくてたまらなかったのでしょう。

すごくすごく嫌でした。
皆から注目されて。
担任からもクラスメートからも馬鹿にされているような気分でした。
絶対に笑ってやるもんかと思いました。
無表情で過ごしました。
担任は何も言わずに戻っていきました。

社会科は好きだったし、喋ったりしたくはないけど担任の授業も好きでした。
でもこの件で担任のことがすごく嫌になりました。

次の授業は体育か何かで移動する必要があったのですが1人で歩いていたらクラスの女子から「さっきの〇〇先生の変顔面白くなかったの?」と笑いながら聞かれました。
何と答えたかは覚えていません。何とも答えていないのかもしれません。

とにかくもう全てが嫌で仕方なかったです。
そうやって話しかけられたことも何もかもが屈辱でした。

その一件できっと私は担任からもクラスメートからも関わってはいけないようなヤバい奴と認定されたことでしょう。
いじめを知っていた連中からは正真正銘のヤバい奴と思われたことでしょう。

それ以前から学校内で交友関係を作る気などありませんでしたが、
絶対に誰とも仲良くしないし誰にも心を開かないという思いがより一層強くなりました。



というなかなかの強烈なエピソードを披露してみた今回のnoteでした🙃


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