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【番外編】全米女子オープン 2023
畑岡奈紗、悲願達成へ
「彼女だけ違うコースをプレーしていたようだ」を地で行く“Today-6”という異次元のスコアを叩き出した畑岡奈紗。3日目を終えて-7、単独首位に躍り出た。2年前の忘れ物を取り戻すために、明日残り18Hを走り抜ける。
今大会、史上最多22人の日本人プレーヤーが本戦に臨み、11人が予選を通過。ミネベアミツミレディスと交互に観ていると、全米のそのコースの荒々しさたるや……草(敢えて“草”と表記したい)の長さやフェアウェイの起伏(フェアウェイ……なのか?)、そして本場リンクスの“重すぎる”風。こんなコースでToday-6とは!特に16番のバーディは圧巻だった。今日の畑岡を形容する言葉に「モンスター」では少々足りない。襲いかかるであろうプレッシャーや怖れなどの負の感情、そのすべてを飲み込んで明日、悲願達成へ。
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【最終日】
畑岡、5番のナイスパーセーブでスイッチが入り、6番バーディで勝利への流れができたかに見えたが、8番でバーディを逃す。しかし9番バンカーから執念のパー、フロントナインを終えてコーパスと並び首位。1打差3位に12番までToday-6(異次元)のチャーリー・ハル。そして首位と3打差4位Tに申ジエだ。さあ、勝負はサンデーバックナイン。
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14番、コーパスがバーディを獲ったのに対し、畑岡はボギーで万事休す。畑岡にいつもの力みは感じられなかった。むしろバックナインのプレーには気の乗っていないショットがあったようにみえた。いくつかの凌ぐパーパットはあったが、いくつかのクラッチ・シチュエーションはモノにできなかった。そしてその代償を払うことになった。目の前で勝手に後退していく対手をみて、コーパスはどんどん楽にプレーできるようになった。フェアウェイをほとんど外さないティショットの正確性、グリーンは2パット以内で仕上げるほぼ完璧なプレー。アリセン・コーパス、全米女子オープン制覇おめでとう。これが米ツアー初優勝。畑岡奈紗、この先今日のようなチャンスは何度も訪れるだろうが、今日そして今までとは違う結果にするために、技術ではない何かを習得しなければならないのではないか。それでも世界最高峰の舞台で4日間戦い抜き4位Tはたいへん立派な成績だ。ただメジャーを制覇するとは、人によっては物凄い茨の道を歩かなければ達成できない難しいものなのだろう。
申ジエが最終ホール歓喜のバーディで2位Tでフィニッシュ。
古江彩佳は6位Tでフィニッシュ。両者とも素晴らしい最終日の内容だった。
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