2023年 第22戦 北海道meijiカップ
【初日】
北海道シリーズ第2戦。涼しいといっても29.5℃は北海道ではなかなかの高気温だ。先日のミネベアミツミレディスで見せてくれた地元北海道勢の優勝争いをまた期待したい。
初日首位に立ったのが、地元も地元(コースと同じ、北広島市出身)の小祝さくら。コースレコードへあと一つと迫る、8バーディ・ノーボギーの完璧なゴルフだった。ミネベアミツミでの優勝からこっち、好調を維持し続けている小祝。再び北海道で今季2つ目のトロフィーを掲げることができるだろうか。
単独2位には、こちらも好調な鈴木愛。先週は最終日に櫻井心那に逆転されてしまったが今週は3日間だ。全集中で優勝へ向かってほしい。
その他上位は、吉田優利、仁井優花、大出瑞月、葭葉ルミ、リ ハナが首位と3打差の3位T。そして注目は4アンダー8位Tで初日を終えた川﨑春花だ。今季川﨑が初日ひとケタの順位に入ってくるのは、おそらく初めてではないだろうか。たまたまなのか、何かきっかけを掴んだのか、いずれにしても、先週2勝目をあげた同期の櫻井心那の、その強い勝ち方を目の当たりにしたことが無関係ではないと思う。昨年のメジャーチャンピオンのひとりが現在の成績ではあまりに物足りない。今週は優勝争いをしてほしいものだ。
そして菊地絵理香である。おはようバーディからoutは-3と順調だったが、inはバーディをとった直後にボギーを繰り返してしまい、トータル3アンダーは首位と5打差の18位Tで初日を終えた。パー5で2つバーディをとれた以外は全体的にいつも通りの菊地だった。悪くないのだが、今週の小祝さくらを捉えるには迫力が少し足りないかもしれない。しかしミネベアミツミで4日間一緒にまわった小祝が目の前で地元優勝を決めたことは、同じ北海道出身の菊地にとって期するものがあったのは容易に想像できる。それを思い出して明日は爆発してくれるといいのだが。
それから、ヘルニアの手術のため休んでいた原英莉花が3ヶ月ぶりにツアーに復帰した。まだスイングは全力ではないが、今年は無理せずに。なんなら来季はメジャー優勝の権利を行使してもよいのでは。まずは今週完走できるよう見守りたい。
【最終日】
何度「今度こそ」と書いたことだろう。最後に勝った資生堂レディスから2年が経っていた。昨今見られ続けた最終日の弱さは鳴りを潜め、キッチリ5つ伸ばして鈴木愛がようやく勝った。今後は「海外へ行くのは私を倒してからにしなさい」という簡単には崩れない壁となって若手の前に立ちはだかってほしい。
涙はなかった。そう、泣いているヒマなどない。失い続けたこの2年をこれから取り返していくのだから。
それにしても想像した以上に私はうれしい気持ちになった。歓喜というより、安堵の気持ちだ。おかえりなさい。女王の帰還だ。
2023.8.6.15:56 責了
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