見出し画像

2023年 第11戦 RKB×三井松島レディス

【初日】
昨季までの「ほけんの窓口レディース」の後継大会。ほけんの窓口レディースといえば、我らが菊地絵理香が2018年、鈴木愛に競り負けたのを思い出す。最終日15Hのチップインバーディで完全に流れを引き寄せたかに見えたが、その後連続ボギーで終戦。この年は結局勝てなかったんだよな。今季もコースはあの時から変わらずの福岡カンツリー倶楽部和白コース。9Hの登り坂は健在だ。しかし先週のサロンパスと比べて、なんとバーディの数の多いことよ。
初日首位に立ったのは先日バンテリンレディスで初優勝を飾った岩井明愛。7バーディ、ノーボギーという完璧な内容。明日は千玲と姉妹でラウンドだ。ペアリングで双子の間に入ったのは、地元福岡出身の福田真未。今季の序盤は良いスタートを切っていると言ってよいだろう。5年ぶりの優勝が待たれる。その他、連対女王申ジエ、昨年の女王山下美夢有らが初日上位についた。

●先日のスタジオアリスで何かをつかんだ(と見えた)仲宗根澄香。最終日まで上位に食らいついていたら今回期待してみよう。
川﨑春花がいわゆる2年目のジンクスに陥っていないか。
●明日予選通過にビッグスコアが必要となった菊地。今日は割と映ったが明らかに元気はない。

【2日目】
雨。地元優勝を目指す福田真未はスタートからパターが入りまくる。一時は2位に2打差をつけたが、ショットが乱れた終盤の3連続ボギーが痛かった。それでも18H意地のパーセーブ、1打差で明日につないだ。岩井姉妹は明愛が明日も最終組をキープ。一気に5打縮めたいぶし銀青木瀬令奈、連対女王申ジエと共に優勝を争う。勝ちたいオーラにいつも包まれている山下美夢有は3打差、十分チャンスあり。というか山下が優勝する気がするな。だが明日は福田を応援する。がんばれ地元で優勝だ!

【最終日】その武器の名は、飛距離
プレーオフの姉妹対決があり最後はたいへん盛り上がった最終日。私の頭の中は「飛距離」という言葉がもやもやとかけ巡った。岩井千玲山下美夢有岩井明愛の3人が、18Hパー5でのプレーオフ。3rdを120y残す山下に対して、グリーン付近から打てる岩井姉妹。この差はやはり大きい。現在米ツアーでリランキングをかけて必死に戦う“その武器を持たざる者”である西村優菜、彼女はカップまで一切のミスが許されないバトンリレーを毎ホール強いられるのだ。今日最終ホールまでPOの可能性を残した青木瀬令奈も同様だ。一方“持っている”岩井姉妹は、例えば今日のPO2H目のように、2ndでドライバーを持ち、2オン狙いでイーグルも視野に入るし、またそのチャレンジでギャラリーを大いに沸かせることができるのだ。さらにバンカーショットなど小技も上手いとなると、もうこの姉妹に勝てるのは穴井詩しかいないのではないか?
しかしまあ、山下の逆転優勝を予想していたから言うわけではないが(否、言うわけなのだが)、山下の最後のパット、なんなら一度カップに沈んだボールがライズして外に飛び出したよな。これはあやしいぞ、などと陰謀論を展開しそうになったが大人気ないのでやめておく。その後今日あの距離に悩まされ続けた明愛のバーディ逸で千玲が今季初優勝。Today -8のビッグスコア。スタジオアリスのリベンジ完了だ。

●ゴルフの神は岩井姉妹物語を早急に終わりにしたいのか、ちょっと展開が早すぎる
申ジエがああもガラガラと崩れていくのを見るのはちょっとショックだった
●敗れた山下美夢有、スタジオアリスを制した前の週の「怒り」が今日は感じられず。次週はお休みか

【追記】
その西村優菜が今朝、どうやらリシャッフルで80位以内が確定したらしい。根性あるなあ。これはもう最大級の賛辞を捧げたい。おめでとう!飛距離に負けずよ〜く頑張った!感動した!次戦は帰国してブリジストンレディスに出場。今週に限って西村縛りで応援します。
アルバの記事を貼らせていただく。
https://www.alba.co.jp/articles/category/tour/lpga/post/5r45imz8mis/


いいなと思ったら応援しよう!