
From This Moment On
Shania Twainの”From This Moment On”1998年にリリースされてから、プロポーズやウエディングで使われることも多いロマンチックなチージーな曲を選んだYukiは、
KeikoとSachikoの未来を決めた瞬間とも共通しているように、
新たな世界を一歩前進するように、
覚悟を決めて結婚式を開いたのでした。
Yukiはテリーからプロポーズされて、結婚が決まってから、ドレスも簡単な白いワンピースをと思っていたのですが、テリーのママ義母にあたるスイスの母親がファッション関係で仕事をしている関係もあり、良いものがサンプルで簡単に手に入れることができるからと「試着しに来なさい!」と勧められて、前もってYukiが伝えておいた希望も兼ねて3着くらい試着して、
ママの友人と自分の友人の意見も聞きながら、長袖のレース模様が綺麗なシンプルなマーメイドドレスに決めたのでした。
ドレスが決まると、サッとヴェールとティアラが決まってるかのように、アシスタントの人たちが用意してくれて、こんな感じでと簡単に頭につけてみると、鏡に映る自分の姿に自分でもドキッと、いよいよテリーと結婚するんだと心がすこし踊ってるかのようにナーバスな気分にもなったのでした。それと共に、そっと値段を知りたかったけれど、値段はどこにも書いていなくてわからず、ふと自分の母親とよく一緒にショッピングしていたYukiは、自分の母親もこのドレスを選んでくれるかなと、不安と寂しい気分にもなったり、少し気分が揺れているようでした。
それから、ドレスのサイズ直しを少しだけしてくれるということで、ウエディングドレスは直ぐに決まったのでした。
そうこうしてるうちに、両親とSkypeで昔は繋がっていたけれど、今はLINEでメッセンジャーのビデオ電話をして
結婚することを伝えると“おめでとう”と言って喜んでくれて、
父はいつ式を挙げるのかと聞いてきて、まだハッキリとわからないと言ったら、一生に一度だからお父さんたちが決めてもいいか?と聞いてきて、
彼らが家族でスイスに来れる日をスケジュールにしました。
ウエディング前の一週間前に、女子だけでお茶会というアペリティフパーティーを義母が開催してくれるということで、Lausanneのレマン湖沿いの見渡しの良いホテルのロビーラウンジで昼間に義母の友人や親せきとYukiの母親と自分の義理の妹に当たる弟のワイフと職場の友人たちを誘って、10人くらいの小さな交流会が行われました。その間、父親と弟たちは、テリーたちとテリーの父親と親戚でワイナリーにハイキングしに行ったそうです。
義母の計らいで和食のお店が入っていたこともあり、料理には焼き鳥や寿司や和菓子もあって、Yukiの母親は喜んで食べていたのでした。Yukiは楽しく過ごしながらも、母と義理の妹は英語もフランス語も全く話せませんから、通訳係で忙しくしていました。
義理の妹も二人の子育てに奮闘しながら大変な時期に、今回久々の海外旅行に家族で来れて嬉しかったようですが、いつにもなく子供たちはベッタリと母親にくっついていましたが、結婚式では一緒にやってきた子供たちとすぐに仲良くなったのか子供たちは走りまわっていました。
そして、いよいよ
結婚式の当日になりました。
Yukiの結婚式に、
KeikoもSachiko も一緒に日本人の3人が初顔合わせとなったようです。
Keikoは、ライアンと一緒にジュネーブのそのホテルではなく,
Yukiの弟たち家族とテリーの親せき家族と日本の友人とYukiたちの手配で大きな一軒家のゲストハウスを借りてくれたようで、そこに宿泊しています。
そして、Sachikoは何も聞かされずに、いきなりデービッドの友人の結婚式に参加するということをそのホテルに到着して聞かされたのでした。
アナはKeiko を見つけて、隠れるようにトイレに行き、
Keikoは、ライアンと共に、席に着きました。
Keikoは、席について周りを見渡していると、
どこかで見たような顔に驚きました。
Keikoは冷静になりつつも、頭の中では色んな疑問が湧いてきました。Yukiの相手の名前って、何だっけ?
どうして、デービッドがいるのかしら。
そして、アナが席に着きました。Keiko は、アナの顔を見ると一直線に歩いていきました。アナは、デービッドの横に座ったので、Keikoは勘違いして、
デービッドとアナがカップルだと思ったようですが、
ウエディングの音楽が始まりました。。。
結婚式が始まってしまい、
静かに胸の高鳴りと過去の記憶が走馬灯のように流れて、
目の前の新郎が立っている位置に、
テリーが立っていて、Keikoは動揺してしまいます。
そこに、Yuki とYukiの父親が一緒に歩いてきました。
Sachikoはデービッドの横にずっといましたが、
アナと入れ替わりにトイレに行ってしまったようです。
続く