小学生でもわかるお金の授業①
授業風にお金に関しての勉強をしていきます。
今回の授業は
「マネタリーベースとマネーストック」です。
では、いきましょう。
先生:
さあ、今日はお金のお勉強をしましょう!
お金は、私たちが買い物をしたり、お小遣いをもらったりするときに使いますね。
お金にはいろいろな種類がありますが、今日は、その中で
「マネタリーベース」と「マネーストック」という2つの言葉を学びます。
まず、「マネタリーベース」は、銀行が作ることができるお金の量のことです。お札やお金(硬貨)を作るのは、国のお金の管理をしている「中央銀行」というところです。
中央銀行はお金を作ったり、銀行にお金を預けたりして、お金の量を調整します。
次に、「マネーストック」は、みんなが使っているお金の総量のことです。
お金はお札や硬貨だけじゃなくて、銀行の口座にあるお金も含まれます。マネーストックは、お金がどれだけたくさんあるかを示しています。
生徒:
マネタリーベースとマネーストックって、どう違うの?
先生:
いい質問ですね。マネタリーベースは、中央銀行が作ることができるお金の量で、銀行がお金を貸すことができる限度を示しています。
一方、マネーストックは、みんなが使っているお金の総量で、どれだけお金があるかを示しています。
中央銀行がたくさんお金を作ると、銀行もたくさんお金を貸せるようになり、みんなが買い物をしたり投資をしたりできるようになります。
でも、いつもそうなるわけじゃないんです。たとえば、お金を借りる人がいなかったら、お金はあまり使われないままですね。
だから、マネタリーベースとマネーストックは関係があるけど、必ずしも同じじゃないんです。中央銀行は、お金を作る量を調整して、みんなが適切にお金を使えるようにしています。
生徒:
先生、お金をたくさん作るといいことばかりなんですか?
先生:
それもいい質問ですね。
お金をたくさん作ると、最初はみんながもっと買い物をしたり、投資をしたりできるようになるので、いいことのように見えます。
でも、お金がたくさんあると、物価が上がってしまうことがあります。これを「インフレ」と言います。
例えば、みんながたくさんお金を持っていて、おもちゃが買いたいと思ったら、おもちゃ屋さんは「お金がたくさんあるから、おもちゃの値段を上げても大丈夫だろう」と考えるかもしれません。
そうすると、おもちゃの値段が上がって、みんなが買い物をするのが大変になることがあります。
だから、お金を作る量はちょうどいいバランスが大切です。中央銀行は、お金の量を調整して、物価が安定するように努力しています。
それが、みんなにとっていい経済状態につながるんです。
生徒:
先生、お金がなくなっちゃうことってあるんですか?
先生:
お金がまったくなくなることはめったにありませんが、お金の量が減ることはあります。
例えば、中央銀行がお金の量を減らすと、銀行がお金を貸す量が減り、みんながお金を使う機会が少なくなることがあります。これを「デフレ」と言います。
デフレが起こると、物価が下がることがあります。
これは一見良いことのように思えますが、実はデフレも問題を引き起こすことがあります。
物価が下がると、みんなは「これからもっと値段が下がるかもしれないから、今は買わないで待とう」と考えるようになります。
すると、みんなが買い物をしなくなって、経済が停滞してしまうことがあるんです。
だから、中央銀行は、インフレもデフレも起こらないように、お金の量をちょうど良いバランスに保つことが大切です。
生徒:
先生、中央銀行ってどうやってお金を作ったり減らしたりするんですか?
先生:
中央銀行はいくつかの方法でお金の量を調整します。
一つの方法は、政府の借金を買ったり売ったりすることです。中央銀行が政府の借金を買うと、お金が市場に出回り、お金の量が増えます。
逆に、中央銀行が政府の借金を売ると、お金が市場から引き上げられ、お金の量が減ります。
もう一つの方法は、金利を調整することです。金利とは、お金を借りたときに払う利子の割合です。
中央銀行が金利を上げると、お金を借りるのが高くなり、お金の量が減ります。逆に、金利を下げると、お金を借りるのが安くなり、お金の量が増えます。
中央銀行はこれらの方法を使って、お金の量を調整し、経済がうまく機能するように努力しています。
今日の授業はここまでにしましょう。
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