死闘キングカメハメハVSコスモバルク〜本日は競馬の祭典 日本ダービー(前編)
本日5月29日は日本競馬が一年で最も盛り上がる東京優駿、日本ダービー🇯🇵🏇があります。
新緑のターフを数千頭から勝ち抜いてきた若駒18頭が世代の頂点を目指して駆け抜けます。この一週間、盛り上がってますよね。今年は戦列を離れていく馬が少なく、皐月賞の上位は全て出走してきますし、無敗馬を含むトライアル、前哨戦の勝ち馬もほぼ出揃います。
さらにウマ娘の影響もあるのか、若い競馬ファンも増えてきてますし、なんといっても久しぶりに府中競馬場でファンの歓声が響くのですから、そりゃあもう盛り上がりもピークに達するでしょう。
さて、天気予報は快晴、予想最高気温は31℃。夏日、暑くなりそうです。
私が過去30何年のダービーで最も印象に残っているお気に入りのレースは、2004年キングカメハメハが勝ったレースです。
「死のダービー」と言われていて、レース自体の激しさももちろんですが、レースに至るまでの道のりや中央競馬と地方競馬、オーナーのドラマ性のある背景から、レース後に歩んでいった各出走馬の行く末に競馬の素晴らしくもあり厳しく哀しい物語がありすぎて、何度観ても魅入ってしまいます。
好きなところは、三コーナーから四コーナー直線入るところ。観ていきましょう。
最近また取り上げられるようになりましたね、JRAやフジテレビの公式YouTube動画に上がってきましたので、フジの三宅アナウンサーバージョンの実況でぜひご覧ください。アンカツの勝利ジョッキーインタビューもこのレースの激しさを物語っています。
キングカメハメハは外国産馬ですが、あの有名な金子オーナーの所有馬です。翌年にディープインパクトが登場しますが、この頃はクロフネのオーナーとしての印象が強かったでしょうか。厩舎は松田国英、通称マツクニ厩舎でこれもクロフネと同じ、さらにNHKマイルカップからダービーという過去無かったローテーションも同じ。クロフネはダービーを勝つことはできませんでしたが、キングカメハメハは見事にレコードタイムで連勝したんですよね、ほんとタフで強い馬でした。
キングカメハメハのNHKマイルカップの走りは、私の中では歴代最強です。実はキングカメハメハは三走目の京成杯で直線伸びず凡走してしまっていて、そのあと、オープンすみれS、毎日杯で徐々に覚醒していったので、上がり馬でマイルは短いんじゃないの?という感じでした。このキングカメハメハが5馬身も引き離して勝ったことから府中のマイルは短いところから来る馬よりも1800とか2000で勝っている馬の方がいいという傾向が出てきました。今は周知されていますけどね。
さて、ダービーの話に戻りますと、このダービーの見どころは、たくさんありすぎなくらいあるのですが、その立役者は間違いなくコスモバルク陣営、地方競馬からの参戦になるでしょう。アンカツや岩田騎手が中央競馬に積極的に騎乗するようになってきた中、ホッカイドウ競馬からクラシックレースに参戦してきたコスモバルク。この世代の中心は皐月賞まではこの馬を中心にして牡馬クラシック路線は盛り上がっていたのですが、本当に強かったのですよ、この馬は。
(続く)