すてきな片想い
ドラマのテーマ
日本から「すき」という言葉が消えた。「すき」と同義の言葉も同様だ。日本政府がある目的のために物理的に消したのだ。政府は日本中に張り巡らされた通信ネットワーク技術とAI、自然言語処理技術、音声認識技術、画像認識技術など最先端のITを駆使して人が「すき」という言葉や文字を発生させた瞬間に消し去ることを実現した。政府は言葉ではなく身体を使ったコミュニケーションを推進している。
高校一年のユウガは幼なじみである同級生の愛子にずっと片想いをしている。ユウガは「すき」を使って愛子に想いを伝えられない状況で何を考え何を実行するのだろうか。そして愛子に想いは伝わるのだろうか。
シナリオ
◯教室
教室の席でぼんやりと愛子の後ろ姿を眺めているユウガ。最近髪をショートにした愛子に俄然好きな想いは高まっている。
ユウガが、‘愛子が好きだ’とノートに書いているが、ノートに浮かび上がる文字は、‘ 子が だ’。ふーっとため息をつくユウガ。
チャイムが鳴り、昼休み。
前にいた愛子がユウガのところに寄ってきた。
愛子「ねえ、ユウガ、一緒に食べよっか。」
ユウガ「マジ?別にいいけど。」
愛子はユウガに少し顔を近づける。
愛子「ちょっとユウガに相談にのってほしいことがあるんだ。ユウガなら私のこと前からよく知っているからと思って。実は…。」
続く
⭐️すてきな片想い
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いつもありがとうございます。書きたいこと徒然なるままに書きます。