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ドバイワールドカップ優勝 ヴィクトワールピサが咲かせた大輪の花

2011年3月27日は、日本競馬にとって忘れられない一日になる。

感動、歓喜、泣ける。

1996年第1回のライブリマウントの挑戦から15年。
ホクトベガ、トゥザヴィクトリー、アグネスデジタル、アドマイヤドン、アジュディミツオー、カネヒキリ、ヴァーミリアン、カジノドライヴ、レッドディザイアなど数々の日本屈指の名馬が挑み、世界の分厚い壁に跳ね返されてきた。

日本馬の悲願は、角居、デムーロ、ヴィクトワールピサの手によって、遂に実現した。

スタート直後はブエナの更に後ろ、最後方に控えたミルコ。そこから直線に入るまでにまくっていった判断とピサの脚。
トランセンドを捉えて前に行ってからも気を抜かず、走り抜けた。大きくよれたジャパンカップからこの半年で大きく成長を遂げ、オールウェザーにも見事に対応したピサは世界一の称号を受けるにふさわしい馬である。

先頭に立ちレースのペースを作った藤田トランセンドがピサの勝利に大きく影響したのは間違いない。
内から猛追してきたモンテロッソをトランセンドはおさえきったのだから、コレは大きい。ニホンバレを競り落としたフェブラリーステークスの脅威の2枚腰を再現した。日本でエスポワール、フリオーソが手厚く歓迎してくれるだろう。

ブエナビスタは、ムーアを背に後方からレースを進めたが、直線あの位置からでは、さすがに届かない。窮屈になり、トップスピードにのらないまま不完全燃焼。デムーロを信用した角居、スミヨンを信用しきれなかった松田。ブエナにはもう一度スミヨンに乗ってほしかった・・・。
とはいえブエナもまだまだ次がある。彼女に衰えはない。運が向いていないだけだ。ピサと相性が悪いのかもしれない。

ヴィクトワールピサ、おめでとう。
日本がこんな時だから、今回のドバイWCは特に今後の日本競馬会を占うという意味でも注目と期待を浴びていたレース。

まさにアンビリーバブル、ミルコありがとう。
そして夢の続きは、ロンシャンで見せてほしい。
大きくなったピサなら今年は獲れる。
エルコンドル、フェスタ、ディープの夢をのせて。

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viva la vida
いつもありがとうございます。書きたいこと徒然なるままに書きます。

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