ディスクのない時代のディスクレビュー
「盤」は、すっかり身近ではなくなった
この20年(2000-2020年の間)でCDの生産金額推移は約22%に減少(一般社団法人 日本レコード協会のデータより)。時代はサブスクリプション全盛、アルバムカバーは約120mm四方のデザインから数百ピクセルのアイコンもしくはボタンのようなものに変わりました。
90年代に青春を過ごした自分も今は大量に保有していたCDの多くを処分し、サブスクでまかなうことでリビングのスペースを確保するようになり、「CDプレーヤー」は家からなくなりました。
〈↑ニス加工で文字が浮きあがる(DOVE LOVES DUB / 石野卓球)〉
そんな自分は果たして「音楽ファン」と言えるのか?
そんな自問自答の中、音楽ファンとしての自分の存在証明を兼ねて、「アルバム」という単位が重要だった頃の「ディスクレビュー」をライナーノーツやジャケットの紙質、特殊印刷や仕様、スタッフクレジットや歌詞など、いろんな角度から書いてみたいと思います。
なお筆者は40代なので60年代-00年代のアルバムが中心になると思います。次回、1枚目はアメリカのパワーポップバンドweezerのセカンドアルバム"Pinkerton"を予定しています。