昔、「書斎」を持っているんだとなると、「おー！お大臣だねえ」と、羨望の眼差しを向けられるっていうのがお決まりだったけれど、今、新築の家に「書斎を」って希望する人が多くなっているんだそうだ。
つまり、書斎は「特別」なものではなく、「必須」に変化しつつあるってことか。
そりゃ、このコロナの問題で働き方が変わった人も多いし、リモートうんぬんとなれば、書斎・・・欲しいよね。
そうはいっても、書斎は夢。
そんなに部屋数はないんだよってことで、リビングでリモート会議やっていたら、
家庭のあれこれが映り込んでしまうってハプニングは、多数発生しているみたいだ。
あちゃらのニュース番組では、猫が映り込んだり、識者が真面目なコメント話していたら、子供が乱入してきたり。
うふふふふ。
いいじゃない。
微笑ましいじゃないって、私は思うのだけれど
「仕事場で見せている顔と、家庭の顔は違うから、調子悪いって部分もあるんだよなあ～。」
と、知人は言う。
何か映り込みでもしたの？
「いいや。そこは、家族にも厳しく言ってあるからさ。
俺がリモートで仕事している時は、絶対に傍には来ない。」
そう言った後
「でもなあ～～・・・音が、さ～～～。」
「ああ、何か聞こえちゃったんだ。」
「・・・いや、ドアの向こう側からだから、大丈夫かって思ったんだけど、
子供の声って、案外響いて聞こえているもんなんだよなあ～～。」
「何を言ってたのよ。」
「・・・「お父さんが、また、僕のピノ食べた～～！！！」って。」
「ブワハハハハ！！なんじゃそりゃ。
そりゃ、君が悪い。」
「・・・前日、夜中まで書類まとめてて、完成した後一杯やったんだよ。
・・・つまみがパッとしたものがなくてさ。」
「子供さんのピノ、食べちゃったんだ。」
「おぅ。」
「おぅじゃないわよ。そりゃお子さん怒るわよ。」
「まあ、会議中だったから、意見を言うふりして声をかぶせて、大丈夫だって思ったんだけどさ。
この間の出社日に、「今日はお土産にアイス買って帰ってあげてくださいね」とか「ピノって、♡とか★とか入っているんですよね」とか・・・。
俺さ～～、この間昇進したんだよな。」
「あら、おめでとう。」
「・・・しめしつかないよなあ～～。」
くっくっくっくっく。
おとーさん、頑張れ！！！