チャプター12-16
心臓がドキドキしてきた。
なんで?
なんでわざわざ。
いや、これまでにも清水君が急に現れて私を驚かせ、喜ばせてくれたことは何度もあった。
でもそれは、私が「サイン」を出していたからだ。
「寂しい」
「寂しいよ。」
そうサインを出すと、清水君は確実に現れてくれた。
でも・・・・今回私はそのサインを出してはいない。
いや、むしろ「寂しい」という気持ちから遠ざかっていたはず。
清水君に会う事は避けたかったもの。
なんで?
一体何の話があるというんだろう。
私の方からの話は・・・しても仕方のない話ばかりだ。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?