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チャプター12-3

「そう。それならいいんですけど・・・。」

清水君の声に甘さが混じる。
流れ込んでくる。
これは同僚から恋人へのスイッチが切り替わった合図。

その甘さに引っ張られるように、すっと息を吸って、応えようとした瞬間、背中に人の気配を感じて、私は振り返った。

「あ、社長!
お疲れ様です。」

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