あの有名なインパールにあるWomen's Marketなど
インドの東北部にあり、ミャンマー国境にほど近いマニプル州の州都インパール、日本では太平洋戦争中のインパール作戦で大変有名な街ですが、この地域はデリーやコルカタなどの「ザ・インド」っぽい雰囲気がまったくない、どちらかというとインドシナ半島に雰囲気が近いそんなところです。
街の雰囲気は素朴でタイはおろかラオスと比べてもちょっと遅れているというか、素朴な感じです。例えば商店のこの感じ、あのインパール作戦当時の写真なのか?と思うような作りだったりします。
そんなインパール、10数年前まで内戦の影響で外国人が入れなかったところで、入境OKになった現在でも、入国審査のようなイミグレーションを通過し、宿泊するホテルなどを調査されます。そんなところなので、外国人観光客は限られており、観光地化されていません。
街の雰囲気はこんな感じ。
そんななかで比較的有名な場所が、このWomen's Marketです。この名称のワケは商品として女性が売られているからではなく、女性が商売人として市場で出店していることから名づけられました。
織物屋さん、ローカルで他では見かけない手織りの布がたくさん売られています。かさばるので買いませんでしたが、これは他ではなかなか手に入らないものかと思います。
野菜やパスタなど、食品もありとあらゆるものが売られています。
カラフルな色のポップコーン?屋さん。
史跡から発掘されそうなタイプの土器もインパールでは現役です。現地の質の悪い木炭で、グツグツと煮炊きをするのに使ったりします。
実はここマニプル州は世界で2番目に辛いと言われるトウガラシ、ブート・ジョロキアの産地で、調味料としてコルカタやデリーよりはるかに辛い味付けをすることがあります。現地の人はへっちゃらなようですが、辛さに相当自信がある人でも耐えがたいレベルで家庭料理が辛かったりします。
この地方では、魚は生きたままタライやビニールシートの上に乗せて売られています。〆ずに生かしておくのが新鮮な証?なのでしょうか。たまに水をかけたりしているおばちゃんもいました。
こちらの魚もたまに水をかけるための小さな容器がそばにあります。なお、生魚以外の売り方としては、開いて干したタイプのものも売られていました。
こちらはなんと、インパールの納豆です。実は納豆は日本固有の食品ではなく、中国の雲南省やミャンマー、インド東北部にかけての地域で広く食されています。
バナナの皮に包まれていますが、見た目はまんま納豆です。味もあの納豆でした。塩をかけてご飯とぐちゃぐちゃにして手で食べるそうです。
インド英語で「HOTEL」と書いてある場合、宿泊施設ではなくレストランのことを指していることがあります。小さなお店でHOTELを称している場合は食堂のことが多いです。こちらは甘味屋さん。
こちらはただの焼きそば。何の変哲もない味付けです。
近くの路上もお客さんであふれています。夕方暗くなるまで買い出しの主婦などがたくさんいます。なお、街には大勢の警察?か軍隊がいて、彼らにカメラを向けるとものすごい剣幕で怒られて写真を削除させられます。最近まで内戦をしていて、今でもテロや事件がたまにあるそうで、ピリピリしていました。
市場の外にも露店がたくさん、野菜や衣料品、古いコイン、電線など様々なものを売る店があります。コルカタみたいな「ザ・インド」的なしつこさはなく、ちょっとシャイな感じの売り方はインドシナ半島に近い印象です。
これは現地の豆、ザクザク切って野菜として使います。豆なので食べ応えがあります。
何なのかよく分からないものも含めて、露店ではたくさんの食品が売られています。
売られているケーキは比較的落ち着いた色使い。アメリカみたいに派手でなく、日本人の感覚に近いものを感じます。
インドのほかの地域とは民族も歴史も全く違うマニプル州は、観光客も少なく、まだまだ発展途上ですがとても人の優しい地域です。ちなみに「日本から来た」というと、「お前の先祖が攻め込んできたんだよ」と半分くらいの確率で言われますが、人は本当にフレンドリーだし、日本人と顔つきが似ているのと観光客が少ないので、マニプリ語で話しかけられることもしばしばあります。
ぜひ一度訪問してみてはいかがでしょうか。
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