「はりき」って言葉、きらいだな…。
中学生時代、「はりき」という言葉がだいきらいだった。
はりきとは、張り切っている奴という意味です。
「あいつ、はりきだな。きもっ。」
みたいなかんじで使われていたのです。
今もあるのかな、このことば。
ぼくが中学生のときなので、2005年前後ですね。
今の若者にも似たような意味のことばはきっとあるのでしょう。
この【はりき】という言葉、
たとえば体育の授業中、
走り幅とびを本気でやっている男の子がいたとして、
冷めた目で「あいつ、はりきやん」と乾いた笑いをとばすのです。
張り切ってなにが悪い?
みんな本気でいいじゃん。
べつに本気でやる必要はない。
個人の自由だ。
だけど、本気でやってないやつが本気でやってるやつのこと、はりきとかいう一言で片付けて、そんなクールなじぶん、かっこいいみたいな風潮はだいきらいだった。
ぼくは決して真面目な生徒ではありませんでしたが、その言葉だけは本当にきらいでした。
違和感が拭えませんでした。
悔しかったのは、話を合わせて愛想笑いをしていたぼく。
ときには、自分は笑われる側になりたくないものだから、はりきという言葉を無理して使ってしまっていたぼく。
よわかったぼく。
そんな言葉を使ってるやつなんかと友達でいなくちゃいけない。
そんなことを思って無理して合わせていたじぶん。
好きじゃないな、そういうの。
今は、全力ではりきってやろうと思っています。
だれに【はりき】と思われようとも。