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樹木医試験に挑戦④         論述式試験の壁を超える?樹木医試験合格者の傾向と対策

今回4回目の投稿は「論述式試験の壁を超える?樹木医試験合格者の傾向と対策」をテーマにしたいと思います。

前回記事の予告では「最後ラストスパートの勉強方法と記述式試験について」とお伝えしましたが、半年ほど先の話になるので、臨場感が湧かないと思い改めました。申し訳ございません^^;

さて、「樹木医試験合格者の傾向」とは、選抜試験合格者の試験問題 採点結果についてお話したいと思います。

実際には、選抜試験の得点などを個々にフィードバックされることはありません。ただし、つくばでの樹木医研修開講式で受講者全体の採点傾向が共有されます。

ここで毎年伝えられるのは、論述式試験の得点が非常に悪いという点です。過去の樹木医研修経験者からも、同様の指摘をよく耳にします。

では、どのような試験結果の傾向があるのでしょうか。私が研修を受講した際、日本緑化センターのセンター長から伺った内容をご紹介します。


■選抜試験合格者の論述式試験結果

  • 合格圏内の得点者:20~30%程度

  • ギリギリ5割程度の得点者:20%程度

  • 5割に満たない得点者:50~60%程度 ※なかには10点台の方もおられるとか…


このデータから、論述式試験の難関さが一目瞭然です。

この結果を別の視点から見ると、
択一式試験で高得点を取ると選抜試験の合格率が飛躍的に上がることがわかります。論述式試験が10点台でも、択一式試験で100点に近い得点を取れば合格を勝ち取れる可能性があります。

とはいえ、私は択一式試験に全振りする勉強法はおすすめしません。
その理由は、論述式試験対策で得た知識が、結果的に択一式試験の正答率向上にも寄与するからです。私は過去問題や自作予想問題を繰り返し解くことで、樹木医に必要な知識が深く刷り込まれたと感じています。

ただし、生活環境や仕事の状況によって勉強時間が限られる場合は、択一式試験を優先することが合格への近道となるでしょう。

さらに、噂レベルの話ですが、申込書の「業務経歴書」と「業務経験事例」が重要ではないかと言われています。

以下が配点想定です。


択一式試験35問+論述式試験3問。
仮に午前/択一式+午後/論述式の試験で100点+100点=200点満点という想定をすると、微妙に綺麗な配点が出来ない。

・択一式試験35問×3点として105点
・論述式試験3問×30点として90点
合計:195点 
満点200点として残り5点は業務経歴書と業務経験事例に配点?


配点が仮に195点だとすると、残りの5点はこれらの書類から総合得点に反映されるのではないかという推測です。ファンタジー的な考えではありますが、まずは試験に挑戦する第一段階の書類です。丁寧に作成しておくことをおすすめします。

私の場合、業務経験事例は1件A4用紙1枚を目安に、最大限の熱意を込めて記入しました。この書類は、同点の場合の差別化要素となる可能性があります。


■最後に
樹木医試験に合格するのは本当に難関だと思います。
合格率は20%前後ですが、受験資格が非常に厳しい設定がされています。受験資格の実務経験が緩和されたとしても5年以上。また樹木医補認定を受けている人でも認定後の業務経歴が1年以上必要です。
※樹木医補認定制度とは、樹木学や病虫学などの基礎知識や技術を「樹木医補資格養成機関(大学等)」で修了している学生を対象にした制度です。

このような厳しい受験資格があるなかでの合格率20%程度という数字は、受験資格に制限がない合格率一桁代の資格難易度と同等かもしれません。

仮に資格取得まで行かなくても、しっかりと勉強するだけで知識レベルは非常にアップするでしょう。
仕事と勉強の両立はとても困難ですが、今年受験される方は、是非とも頑張ってください。応援しております。


追記です。
樹木医研修選抜試験の最大の難関である論述式試験についてですが、今年の選抜試験数カ月まえには論述式試験対策の有料記事を配信したいと考えております。内容としては、私が受験前に作成した回答文や採点方法、仮想問題の作り方や文書構成の考え方などです。ご興味がある方は是非ともチェックして頂ければと思います。


次回は、「論述式試験対策の概要と勉強時間の管理・配分」についてお話ししたいと思います。今回の様に変更となる場合もありますので、ご容赦ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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