折り畳みスマホを1年使って実感した7つの生活の変化 | 雨宮ウィークリーノートvol.41
折り畳みスマホ(初代Pixel fold)を発売と同時に購入し、1年と2カ月が経過しました。
購入時の定価は25万円と相当高かったわけですが、使ってみて生活がどう変わったのかを書いていこうと思います。
嬉しいこと
1.PDFを読むためだけにパソコンを開くことが無くなった
たまーにですが、PDFを読む機会にパソコンを取り出す必要がなくなりました。
取扱説明書や、公式文書など、PDFでしか公開されていない資料を読むとき、どうしても縦長スマホのアスペクト比では読みにくいので印刷したりパソコンで見たりする必要がありました。
折り畳みスマホだとアスペクト比がちょうどよく、PDFの閲覧はほとんどスマホで完結するようになりました。
それでも、次のような状況下では印刷したくなります。
①熟読したいPDF
快適さを優先して印刷することがあります。
②重要度が高くて緊急度が低いPDF
防災のPDFなど、今ページを閉じたら今後二度と閲覧することはない予感がするとき、未来の自分の注意を引くために印刷することがあります。
いつか邪魔になって、捨てるタイミングで読むだろうと期待して、大体ちゃんと読みます。
印刷するのはそれくらいで、ほぼスマホで完結するようになりました。
今では電車の中でもPDFを読めるようになり、タスクがその場で完了するようになりました。
2.漫画を読むためのタブレットが不要になった
一時期漫画を読むことにハマっていて、ChromeOSがインストールされたタブレットPCを使って読んでいました。
折り畳みスマホの画面サイズは、
スマホ < 折り畳みスマホ < タブレット
という感じですが、漫画を読むのには十分なサイズです。
基本的には片面を全画面表示にして読んでいます。
見開きで見ることもできますが、個人的にはそれだと小さすぎると感じます。
タブレットよりも軽いというのが大きなポイントで、折り畳みスマホを手に入れてからはタブレットは使う機会が無くなりました。
(タブレットは結局処分しました。)
3.スマホに最適化されていないWebサイトでも困ることが無くなった
パソコンで読むことしか想定されていない昔ながらのWebページがたまにありますが、あれはもうWebサイトよりも「画像」に近い構造です。
スマホだと絶対にクリックできない場所にボタンがあってたまに困りますが、折り畳みスマホにしてからはそういった状況で困ることが無くなりました。
4.スクリーンショットの自由度が増した
スクリーンショットを取るとき、ギリギリ必要な範囲が画面外に出てしまうことがたまにありました。
スマホでは縮小して表示させることが出来ないので2枚のスクショを取るしかないのですが、折り畳みスマホでは大きいディスプレイがあるので表示範囲で困ることが格段に減りました。
5.スマホスタンドが無い時でも困らなくなった
折り畳みスマホを中途半端に開けて机に置けばディスプレイを自分に向けることができるので、YouTubeを見たいときにその場でパカッと広げて両手を開けることが出来るようになりました。
ただ高さを調節することはできないので、スマホスタンドは未だに使う機会があります。
いつもと違う机を使うとき、寝転んでるときなどに折り畳み機能を活用しています。
6.集合写真を撮るときに画角が良くなった
人が集まって、集合写真を撮ろうってなるときは大体突然やってきます。
誰かがセルフィーを持っていたり、一人が犠牲になってカメラマンになれば問題ないのですが、そうでない場合は腕の長さが画角の限界になります。
居酒屋とかならそれでも良いのですが、背景が映える場所では何とか綺麗に取りたくなります。
そんな時、置き場所さえあればスマホを90度開いていい感じの画角で全員を写すことができます。
たまにしかないですが、折り畳みで良かったと強く思う瞬間の一つです。
7.スマホでの読書が快適になった
活字の電子書籍がとても読みやすくなりました。
折り畳みスマホのサイズなら目次が2,3ページに収まるので、目的のページをすぐに見つけてジャンプすることが出来ます。
速読するときも、画面サイズが大きいので一度に見れる文字の量も十分です。
読みたい本を持ち歩くことなく読みたいときにすぐに開けるので、移動中、待ち時間はネットサーフィンではなく本を読めます。そして時間が来たら本を閉じ、次起動したときはすぐにそのページから読み進められます。
これが購入目的のメインでもあり、実際に使ってみて一番うれしいと感じるポイントでした。
期待と外れたこと
1.アプリを2つ同時に開く場面が無い
パソコンのように画面を右と左に分けて同時に作業を進めるシーンを想像していましたが、そういう使い方は結局やらなくなりました。
最初はいろいろ試したものの、しっくりこないのです。
・2画面に分けるまでに複雑な操作をしないといけない点
・画面を広げると親指で反対側に配置したアプリまで届かない点
・文字入力のキーボードが広がって打ちにくい点
などがしっくりこないポイントです。
2つ開くよりも、切り替えながら1画面で作業したほうが早いと思って、結局2画面同時操作はほとんどやらなくなりました。
2.普段使いでは広げて使わない
広げて使うと画面が広くなって操作しやすくなる気がしていましたが、文字入力のサイズが大きくなって逆に見にくく感じます。
フローティングモードにすればコンパクトになるのですが、両手で入力することに慣れているのでそこもじれったく感じます。
動画視聴や読書など、完全に「見る」に徹するときは良いのですが、普段は何かしら入力することの方が多いので、普段使っているアプリが大画面になって見やすいということにはなりませんでした。
3.パソコンは不要にならない
スマホは携帯電話ではなく、手のひらサイズのコンピューター。
だから、最新のスマホがあればパソコンは不要だと仮説を立てて、すべての作業をスマホで行う実験をしてみました。
慣れれば相当早く操作できるというのは事実なのですが、デザイン関連、文字入力、複数画面を使って確認作業はさすがにパソコンに勝ることはなく、
なんならパソコンにしかできない操作も多々ありました。
スマホがパソコンの代わりになって、いつでもどこでもパソコン作業と同じことができるかもしれないという期待はまだ叶わないようです。
総じて
折り畳みスマホを購入してよかったと思いますが、通常のスマホの2倍の価値は感じません。1.3倍くらいでしょうか。
折り畳みスマホを購入したことで隙間時間にできることの種類が増えましたが、他の機材の代替にはなりえませんでした。
もし今この機種が壊れたとしたら折り畳みスマホを選ばないと思いますが、
お金に余裕がある and コスパ度外視で究極に生産性を高めたい 状況では、また購入を検討するだろうなと思います。
折り畳みスマホは「全部入り、だけど全部で負ける」という説明がしっくりきます。出来ることは多いが、専用機材があればそっちを使いたい。でもまあ、無くても何とかなるだろうな、という感じです。
ガジェットをたくさん持っている人よりも、ミニマリスト的な志向のある方に良い選択肢のように感じます。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
雨宮ウィークリーノートは毎週月曜日に更新しています。
最近は記事構成を試行錯誤しているところですが、今後も為になる内容を発信できるよう更新していきます。
ぜひ、次週もまたお楽しみください!
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