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コズモポリス(2013)

クローネンバーグ監督作品。

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ロバート・パティンソンが、一日にして破滅へ向かう若き大富豪を演じるサスペンス・スリラー。人気作家、ドン・デリーロの小説を基に、『クラッシュ』『ヒストリー・オブ・バイオレンス』などの鬼才、デヴィッド・クローネンバーグ監督が映画化。共演には、ジュリエット・ビノシュや、ポール・ジアマッティ、マチュー・アマルリックなど一癖ある実力派キャストたち。          28歳という若さで巨万の富を手に入れたニューヨークの投資家のエリック・パッカー(ロバート・パティンソン)。白いリムジンの中で金を動かし、天国と地獄が隣り合わせで一瞬先は闇という投資の世界に生きながら、一方ではセックスの快楽に夢中になっていた。しかし、エリックの背後に暗殺者の影が忍び寄る。さらに、自分自身わかっていながらも、破滅の道へと歩みを進めるエリックは……。        シネマトゥデイ


よく分からなかったけど 嫌いじゃない。

そんな感想です(^_^;)


主演のロバート・パティンソンがそんなに好きではなかったけど、甘さ控えめな印象になってて良かったです。


話は リムジンの列から始まっていくんですが、もはやちょっとした部屋になってるハイテクリムジンがエリックのリムジンになります。

ある1日、どうしても床屋に行きたいとリムジンを走らせるエリック。警護主任から近くでいいじゃないですか?と言われても 行きつけの床屋に行きたいと譲らない。

その日は街に大統領が来てたり、有名人のお葬式が行われてたりで大渋滞。 

床屋に行きつくまでに様々な人達と会話してるけど、何の前兆もなく当たり前に会話が始まるからエリックと相手の関係がよく分からなかったりのまま二度と出てこなかったりするんです(+_+)

???と、なりながらついて行くと何とか分かっていくんですが、曖昧な会話の場面が多い映画が苦手な方にはオススメ出来ないかなと…。

正直、会話が理解出来たかと言われれば 出来てないです、私には分からない、哲学的ではなく素直に分からない(^_^;)

投資や世界の動きについてとか話してるっぽいけど何だかとても分かりにくいんです…。

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何故そんなに床屋にこだわるのかもよく分からない。

何故そんなに夫を拒否するのかもよく分からない。

何故そんなに非対称を気にするのかもよく分からない。

何故そんなに汚れた髪のままカットするのかもよく分からない。

何故そんなに適当なカットで床屋になれるのかもよく分からない。

何故そんなに汚い他人のトイレ引きこもれるのかもよく分からない。


でもエリックの容姿が乱れる様は何となく分かる気がする。


始めはキッチリとスーツにネクタイ、髪型も完璧。

それが話が進むごとに剥ぎ取られるようにジャケットがなくなり、ネクタイがなくなり、リムジンも落書きだらけ、顔も髪も汚され、切りかけの髪は左右でバラバラ。 

でもそれを抵抗せず投げやりに受け入れているのには自身の崩壊を同じように受け入れてるように感じました。

何となく足掻いているようで、実は終わらせたがっているような。


最後は命を狙っていた犯人を見つけ出すんですが犯人の話もよく分からない(^_^;)

そんな会話の中で犯人にちょっと心配されたりするエリック。

そうして私にはよく分からないままエンディング。 そんな終わり方よね、分かんないけど何か納得。そんな風に何故か思いました。


途中クラッシュの車の中のデジャヴのようなシーンがあったり、車そのものがなんともセクシーだったり、主人公の変貌ぶりだったり、直腸へのこだわりだったり、ジュリエット・ビノシュの乱れぶりに驚いたり、パイが食べたくなったり、それなりに私なりの視点で楽しめた部分もあったりしました(^_^;)

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余談ですが、世界で最も美しいヴァンパイアは、やはりトムクルーズのレスタトではないかと思っています。

でも一番好きなヴァンパイアはゲイリーオールドマンのドラキュラ伯爵。

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そんな分からないままの映画でしたが、ロバートパティンソンの印象はグッっと変わった映画でした。


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