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読書法であるTHIEVES、執筆に使えるゾ!


「読書法ツールが執筆にも使える?読書も執筆も同じだ。」

THIEVES,  
実は読書法ですが、ブログやビジネスレポート、執筆などのいわゆる書き物、アウトプットに役立つ執筆方法でもあるんです。

読書の効率を高め、本の俯瞰的な理解によって、正しく効率的な理解を助け、特にビジネス書や実用書に最適なフレームワークとして有名なTHIEVES読書法。
このメソッドは、読書好きの方には、もうすでにおなじみかも知れないですね。実は「執筆」にも使えるんです。インプット(読むこと)のための手法をアウトプット(書くこと)に活用するという逆転の発想で、執筆の設計図が得ることが出来ます。つまり、書かれている本の構造は、書くことに転用できるということ。今回は、THIEVES読書法を、執筆法として活用する方法を紹介してみたいと思います。読書法は「転用」「逆利用」出来る。

THIEVES読書法とは?
まず、THIEVES読書法について簡単にご紹介します。
THIEVESは、7つのステップからなる読書法で、以下の頭文字を取っています:まず、本を読む前に、「目的」を明確にし、各プロセスをクリアしていき、本の全体像を把握します。この本を読み続けるか否かの判断も行います。せっかく手に入れた「本」ですが、効率的な読書には「読まない」ことの選択も重要と考えます。

  1. Title(タイトル):本のタイトルから内容を予測する。

  2. Headings(見出し):見出しを確認し、構成を把握する。

  3. Introduction(序論):序論を読んで、主題や目的を理解する。

  4. Every first sentence in a paragraph(各段落の最初の文):各段落の最初の文を確認し、要点を把握する。

  5. Visuals and Vocabulary(図表や専門用語):図表や専門用語から理解を深める。図表を執筆に活用することで、難しい概念を視覚化し、読者の理解が深まります。

  6. End-of-chapter questions(章末の質問):章末の質問で内容を再確認する。

  7. Summary(要約):要約を読んで全体像を把握する。

この読書法は、効率的に本の内容をインプットするための強力なツールですが、このメソッドを執筆にどう転用できるのでしょうか?

  1. アナロジー思考で逆転させる

ここで登場するのが、アナロジー思考です。アナロジー思考とは、ある分野のワークフロー(仕事のやり方、物事の仕組み)や概念を別のワークフローに応用する方法です。異なる分野の方法を取り入れて、新しい使い方を見つける、という思考法です。

今回は、読書法を執筆法に転用するという逆転の発想を使います。

THIEVESの各ステップを、執筆におけるフレームワークとして再構築すると、執筆の構成が明確になり、テーマに沿った論理的な文章が書けるようになります。

THIEVESメソッドを執筆に転用する方法

  • 1.Title(タイトル):旗印としてのタイトル設

  • 執筆の最初にタイトルを決めることは、「旗印」を掲げるようなものです。タイトルが決まると、書くべきテーマや方向性が明確になり、読者に対しても「この本は何について書かれているか」を伝えることができます。

2. Headings(見出し):設計図としての見出し

  • 見出しは、書籍の設計図です。見出しを決めることで、章や節ごとに書く内容が整理され、全体の構成が整います。各見出しをもとに執筆を進めることで、内容がブレずに一貫した流れが作れます。

3.Introduction(序論):テーマの提示と方向性の明示

  • 序論は、テーマを読者に明示する部分です。ノンフィクションや実用書では、早めにテーマを提示することで、読者は「この本から何を得られるのか」がわかります。これにより、読者の期待を裏切ることなく、スムーズに読み進めてもらえます

4.Every first sentence in a paragraph(各段落の最初の文):要点を示すトピックセンテンス

  • 執筆の際、各段落の最初の文を「トピックセンテンス」として設定します。この文は、段落全体の要点を示し、読者が内容を理解しやすくする役割を持ちます。

5.Visuals and Vocabulary(図表や専門用語):理解を深める補助ツール

  • 図表や専門用語は、読者の理解を補強するために活用できます。視覚的な情報や専門用語の説明を加えることで、内容がより具体的になり、読者の知識が深まります。

6.End-of-chapter questions(章末の質問):内容の振り返りと理解度チェック

  • 章末に質問やチェックリストを設けると、読者は内容を振り返り、自分が理解できたかどうかを確認できます。これは、実用書や自己啓発書でよく見られる効果的な手法です。ここで紹介したフレームワークを、自分のプロジェクトにどう応用できるか考えてみましょう。

7.Summary(要約):全体のまとめと再確認

  • 各章の最後に要約を入れることで、内容が整理され、読者が理解したことを再確認できます。要約を書くことで、執筆者自身も論点を整理でき、全体の流れがスムーズになります

  1. インプットとアウトプットをシームレスに繋ぐ
    THIEVES読書法を執筆フレームワークとして活用することで、インプット(読書)とアウトプット(執筆)のギャップが埋まり、シームレスに繋がります。インプットした知識を効率的にアウトプットに活かすことで、読者にとってもわかりやすい、論理的な内容を提供できるのです。

  2. まとめ:逆転の発想で新しい執筆法を手に入れよう
    読書法がそのまま執筆法になるという逆転の発想は、一見奇抜に見えるかもしれません。しかし、このアプローチを取り入れることで、執筆がよりスムーズになり、読者にとってもわかりやすく一貫性のある本を書くことができます。読みやすい本、理解しやすい本というのは、著者のテーマが分かりやすくまとめられ、読者の思考スタイルに最適化されているものだと思います。
    この時点で、THIEVESを読書と執筆の両輪として活用することが十分に期待できるのではないでしょうか。

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