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スキージャンプ競技から学ぶ教訓
今回のテーマは「ルール」です
北京五輪の女子スキージャンプ競技で
失格者が続出したことに衝撃を受けて
このテーマを選びました
結論から言うと…
ルールづくり〜運用には
以下を大切にすべきと考えます
①当事者全員が公平に扱われるルールを作る
②ルールは明文化する
③ルール変更した際は関係者へ必ず周知する
今回相次いだ失格の理由は
「スーツの規定違反」でした
スーツの表面積が大きくなるほど
飛距離が出やすくなるんだそうです
なのでスーツに持たせる「ゆとり」が
厳しく制限されています
そこで競技後に
スーツのゆとりがどれくらい
あったのか計測されます
失格となった選手は
「スーツにゆとりがあり過ぎる」
と判定されたという事ですね
通常なら
「スーツがちょっと大きかったのかな
かわいそうに…」
と思って終わりなのですが
色々な報道に触れて
これは良くないと感じた点がありました
・「通常と異なる体勢で計測された」
という選手の証言が出てきたこと
・時間の都合上
計測を出場選手全員に対して
行った訳ではないということ の2点です
この不満を原動力にして(笑)
ルールについて考えてみたのが以下です
①当事者全員が公平に扱われるルールを作る
「計測対象が選手全員ではない」ことに
不公平感を覚えて作った項目です
今回のケースでは
計測を受けなかった選手が
圧倒的に有利だと捉えられる可能性があり
未計測の選手の順位にもケチがつく
結果になってしまったと感じます
同じ競技を行う場合は
全員が同じ条件下で公平に実施する
のが理想だと思います
②ルールは「再現性」を意識して作る
今回の「通常と異なる体勢で計測された」
という事態を防止するには
例えばルールブックにイラストを載せて
具体的な計測手順を明示しておくのは
どうでしょうか?
そうすれば計測者によってバラつきが出ず
良いのかなと感じました
ルールブックを作る際は
読んだ人が皆同じ行動ができるような
「再現性」が大切だと感じます
お客様相談室の場合は
一件一件お申し出内容・状況が異なるので
マニュアルは大まかに作っておいて
あとは個別の判断で対応する事も
あるのですが
こと競技においては
解釈の余地が無いくらい
細かくルールを作っておいた方が
トラブルも避けられて良いのかな
と思います
バイブルのように
判断に迷ったら立ち返れるくらいの
ルールブックであると安心ですよね
③ルール変更した際は関係者へ必ず周知する
今回の出来事は検査側が
あらかじめ選手団に対し
「オリンピックでは通常と異なり
このような体勢で計測します」
と周知していたら防げたのかも?
と思います
関係者へ事前に
変更点を周知できない場合は
その変更自体行ってはいけないのでは
と感じてしまいます
極端な話ですが
ルールを無断で丸ごと変えてしまったら
その競技自体が成り立たなくなるからです
<まとめ>
①当事者全員が公平に扱われるルールを作る
②ルールは「再現性」を意識して作る
③ルール変更した際は関係者へ必ず周知する
いささか感情的な書き方になってしまい
失礼いたしました(>_<)
選手の皆さまが安心して競技に臨めるよう
心からお祈りしております
本日もご覧くださり
ありがとうございました‼