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Patrasche
2023年1月3日 15:07
クリスマスに取り残された街にて親愛なる友と久々の盃を交わす。零時を廻る頃、酔いが回り切る前に、と席を立ちお会計を済ませ、良いお年を〜と手を振りながらお互い反対向きに歩き出した。少し名残惜しくて振り返ってみても、友は既に白い吐息とともに夜の街に溶け込んでいった。「今年はいい年だった?」何気ない質問にはうまく答えられなかった。不甲斐なさを感じるも、来年はお金と単位をなどと、酷く貧相な欲望に囚わ