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Patrasche
2023年1月25日 19:13
手垢にまみれたライターで煙草に火をつける普通が迫る今朝の新聞の見出しは鹿児島県歴史的大雪五文字以上陳列された漢字は信憑性を欠くのだと友が発言していたのを思い出すカメラとダウンを持ち家を出る軒に連なる作り物のような氷柱や某テーマパークさながらの屋根の雪化粧は繊細な幻ではないかと錯覚する静寂に咲いた景色がファインダー越しに滲む半押しのシャッターが輪郭を切り抜く一瞬の
2023年1月3日 15:07
クリスマスに取り残された街にて親愛なる友と久々の盃を交わす。零時を廻る頃、酔いが回り切る前に、と席を立ちお会計を済ませ、良いお年を〜と手を振りながらお互い反対向きに歩き出した。少し名残惜しくて振り返ってみても、友は既に白い吐息とともに夜の街に溶け込んでいった。「今年はいい年だった?」何気ない質問にはうまく答えられなかった。不甲斐なさを感じるも、来年はお金と単位をなどと、酷く貧相な欲望に囚わ