[ゲーム]The Elder Scrollsシリーズを超えるオープンワールドは未だに無い
BASEMENT-TIMESの石左さんの記事を久しぶりに見て、こんな面白い文章が書けるようになりたいな~と思っているハゲかけのレディオです。
最近ホグワーツ・レガシーとゼルダのBreath of the Wild(以降BotW)をプレイしたんですよ。
どっちも面白かったけど、めちゃくちゃハマるかというとそうでもなかった。
ジジイになってきたから歳のせいでハマりづらくなったのかな?とも思ったんですが、そうじゃなくてやっぱり頭の中に理想的なオープンワールドゲームがあって、そこと比較しちゃうんじゃないかな?と。
ほんでその理想の形がタイトルに書いたThe Elder Scrollsシリーズ(以降TESシリーズ)なんですよね。
何がオープンワールドの良さを決めるのか?
何を以て理想なの?って話ですが、個人的にはサブクエスト(メインの目的とは別の小さなタスク)の面白さが全てだと思っている。
理由は2つある。
まず1点目の理由として、サブクエストはメインストーリーよりも、よりゲームの楽しさを占める要素なのだ。
オープンワールドゲームでは、メインの目的のみをクリアするなら結構すぐ終わる事が多いし、全く行かない場所も多い。またある程度サブクエストをやる前提なので、メインストーリーが薄味だったりする。
なのでそのゲームの世界自体を余すことなく楽しませるための要素がサブクエストなのだ。
2点目の理由がいわゆる「おつかい」と呼ばれる物だ。
広大なオープンワールドゲームではマップを移動するだけでも、それなりに時間がかかる。
そのように時間をかけて実施したクエストが「このアイテムを敵に使ってこい」「このアイテムを持ってこい」「写真を撮ってこい」とかのしょうもない内容だとモチベが下がるし、おんなじよーなクエストが何回も来ると、もうやっていられない。
私はTESシリーズ第4作目のOblivionからやり始めたので、シリーズ全部を語れる程やっていないが…一つ一つの小クエストがとにかく面白いのだ。
街中に居る統失のエルフの陰謀論に従って市民をスパイする
絵の世界の中に閉じ込められた画家を助ける
夢の世界に閉じ込められた魔法使いを助ける
闘技場で勝ち進みつつ、チャンピオンの出生の秘密を調べる
デイドラ(悪魔みたいなもの)の指示に従って、清廉潔白な男に主人公を撲殺させることで、その男の魂を堕落させる
クトゥルー神話オマージュの不気味な街から戻ってこない娘を助ける
etc
挙げ始めたらキリがないが、TESシリーズの製作者はサブクエストで我々をワクワクさせる様々なノウハウを持っている。
TESのサブクエストは何がそんなに面白いのか?
まず第一に、当然サブクエストのストーリーの面白さが圧巻である。
TESシリーズでは「ファンサービス的な前作からの繋がり」「舞台となる街やダンジョンの作り込み」「有名作品のオマージュ」「色々な解決策を取る事ができる選択肢の自由度」(面白バグ)等のあらゆる手法で、短編小説のように各ストーリーをワクワクするような作りにしている。
第二にその世界への没入感がすごい。世界観や歴史等の背景への理解を促す事によって、サブクエストのストーリーの理解やワクワクにつなげている。
TESシリーズはここがめちゃくちゃ強い。おかしい。
なぜか第1作目のArenaよりもずっと前の出来事から歴史を設定しており(何なら神話時代から作っている)、ゲーム中で実際に読むことができる無数の書籍や日記の中で断片的に歴史が語られる。
また敵を除くほぼすべてのNPCが会話可能であり(たまに敵も話せる)、前述の書籍の中でも日常の何気ない出来事や身の回りの事について書かれている為、この世界に暮らしている人々の思想・文化感、置かれている状況の理解が深まる。
この狂った作り込みによって、実際にこの世界に生きているかのような異次元の没入感を実現しているのだ。
第三に、散りばめられたイースターエッグ的な小ネタだ。
TESシリーズでは、クエスト報酬ではなくサブクエストを進めている途中で、「え?凄いの手に入った!」というくらい強い武器や、ユニークなアイテムが置いてあったりする。
また何でこんな所で死んだんだろう?という死体やメモが残っている等の仕掛けによって、サブクエストの中にさらに小さな冒険を追加している事もある。
これらすべての要素が、他のサブクエストもやりたい!世界をもっと探索したい!という気持ちを掻き立てるのである。
そして、それがオープンワールドゲームのユーザーがなるべき理想の状態だと思う。
他のゲームはどうなのよ?
同会社の出しているFalloutシリーズ(とはいえ3,4しかやってないけど)、GTAシリーズ、Cyberpunk 2077はかなりサブクエストが面白く、世界を探索したい!という気持ちになった。
この3つに関しては正直好みの問題で、こっちこそが最も良いオープンワールドゲームだ!という人がいても全く異論は無い。
なんならアクションについては圧倒的にCyberpunk 2077が優れているし。
あとはDragon's Dogmaはメインストーリーやサブクエストはそんなに面白くなかったが、アクションや育成はTESより圧倒的に面白かった。
冒頭で書いたホグワーツ・レガシーやゼルダBotWはアクションも得に面白いわけではなく、サブクエストも面白さがない、というかストーリーが全然無い(「このアイテムを敵に使ってこい」「このアイテムを持ってこい」「写真を撮ってこい」等)のでメインストーリーだけ進めるか~という気持ちになった。
面白いオープンワールドゲームを探している人がいたら、ぜひ以下のゲームを勧めたい。
ファンタジーや剣と魔法が好き!:TESシリーズ 4 Oblivion、5 Skyrim
リアリティのある世界やギャングが好き!:GTAシリーズ、Cyberpunk 2077
ポストアポカリプスのような荒廃した世界観が好き!:Falloutシリーズ3、4
アニメで泣いた!:Cyberpunk 2077