資格学校の異常に高い合格率のカラクリとは?

資格学校の異常に高い合格率のカラクリとは?

資格学校の広告や営業トークでよく耳にする「合格率90%以上!」というフレーズ。これを聞いて「ここに通えば確実に合格できるかも!」と思う方も多いのではないでしょうか。

私自身も、資格学校の営業の言葉に乗せられた一人です。しかし、そこには大きな“カラクリ”が隠されていました。今回は、その裏側を解説するとともに、私の実体験を交えてお話しします。


営業トークに惑わされた私の失敗談

資格学校の営業が大学に訪れたとき、こんなことを言われました。

「私の去年担当した生徒は全員合格したんだよ。すごいでしょ?去年は〇〇校を担当してたけど、今年は〇〇校を担当することになったの。」

この言葉を聞いた私は、「この人についていけば合格できるかも」と思い、契約書にサインしてしまいました。しかし、実際にその校舎に通い始めると、その営業の姿を見ることは一度もありませんでした。

そもそも、その人は営業職であって、教材を提供したり講義をしたりするわけではないのです。「何を言ってたんだこの人?」「なんで自分はこんな営業トークに騙されたんだろう」と、後から気づいたときにはもう遅かったのです。


資格学校の合格率に隠されたカラクリ

資格学校の合格率が異常に高いのには、いくつかの理由があります。

1. 厳しい条件をクリアした人だけが母数

資格学校が発表する合格率は、すべての受講生を対象にしているわけではありません。「8割以上の出席率」「宿題提出率8割以上」「総合模試で一定点数以上」などの条件を満たした生徒のみが合格率の母数になります。

そのため、条件を満たせなかった人や途中で挫折した人は、合格率には含まれていません。


2. 成績上位者を選抜して試験に送り出す

資格学校では、模擬試験や内部テストで一定の基準を満たせなかった生徒に対し、「今年の試験は見送るべき」と指導することがあります。これは学校の合格率を高く保つための戦略であり、結果として「選ばれた生徒」だけが試験に挑むことになります。


3. 営業トークと実態のギャップ

資格学校の営業トークでは、「自分が担当した生徒全員が合格した」などの個人的な成果を強調することがあります。しかし、実際には営業職の人が講義をするわけではなく、合格率にその人が直接影響を与えているわけでもありません。営業トークに惑わされないことが重要です。


資格学校を選ぶ際のポイント

資格学校に通うことは、決して悪い選択ではありません。しかし、その合格率や営業トークを過信しすぎるのは危険です。以下のポイントを押さえ、自分に合った選択をしましょう。

  1. 合格率の算出方法を確認する

    • 条件を満たした生徒だけが母数なのか、全受講生を基準にしているのかを確認。

  2. 追加費用を事前に把握する

    • 合格率を高めるための追加講座や特別対策が別料金の場合があるため、総額を確認。

  3. 営業トークに惑わされない

    • 営業担当者の話ではなく、実際に通った人の感想や口コミを参考にする。


まとめ:資格学校を過信せず冷静に判断を

資格学校の「異常に高い合格率」は、厳しい選別や条件付きの結果です。その数字が自分に当てはまるとは限らないことを理解しましょう。

資格学校に通うこと自体を否定するわけではありませんが、契約を決める際には営業トークや広告に惑わされず、自分に必要な学び方を冷静に見極めてください。


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