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真夜中の豪雨

みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

「バババババババババババ………ドドドドドドドドドドド………」

真夜中に豪雨が襲来。とんでもない爆音なので目が覚めてしまった。

「嗚呼…うるさいッ。あっちに行け! 蛸。烏賊。猿。葱!」

僕はベッドの中で一人、天井に向かって暴言を吐きました。時刻は午前1時30分。睡眠を妨げられた僕の怒りは収まりません。

「今日も僕はネ、労働をしなくてはならないのだ。なぜかって? 君は阿保なのか。頓馬なのか。河童なのか。いいかい、労働をして銭を稼がないと兵糧を購入することができないんだョ。それに労働をするには知力・体力を大いに使うから、ちゃんと睡眠時間を確保しないと、頭がぼーっとして労働に支障をきたしてしまうんだョ」

僕はベッドの上で両手と両足をバタつかせます。

「バババババババババ………ドドドドドドドドド………」

「まさかこんな真夜中に轟音を立てて雨を降らせるとはネ。天よ…蒼天よ…お答えいただきたい。なぜ真夜中に大雨を降らせるのかを!」

残念ながら僕の声は雨の轟音によってかき消されてしまいました。

「この大雨の中、一人で立ち向かうには分が悪い。多勢に無勢ってやつだ。だから明日の朝、蒼天にお尋ねする。なんでこんな意地悪をするのかをネ」

僕は目を閉じました。急いで寝ないと………。

「バババババババ………ドドドドドドド………」

だけど僕の思いとは裏腹に、目が冴えていきます。

「ま、まずいぞ。この感じは眠れないパターンだ。ルービーを飲んで強引に眠るか、それともスクワットを100回行い、ヘロヘロになって眠るか。いざ、決断の時かも知れない………」


「バババ………ドドド………」


徐々にですが、雨脚が弱まってきました。

「球春到来! ちがう、チャンス到来! 今こそ眠るには絶好の機会だ!」

そこで僕は深呼吸を繰り返しました。1回、2回、3回と………。

すると、そのまま全身が痺れるような感覚に襲われ、僕は眠りに落ちました。


目が覚めました。

カーテンの隙間から光が漏れています。

「南無三、寝過ごしたか!!!」

僕はベッドから状態を起こし、神棚に置いてある掛け時計を見ました。

時刻は5時15分。

「嗚呼…良かった。あと30分も眠れるじゃん。やったね。うれぴー」


こうして僕は二度寝をしてから起床したのでありました。


意外とよく眠れたので、真夜中の豪雨を許すことが出来ました。


やっぱり睡眠って、本当に大切だと痛感した出来事でした。




【了】



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