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買い物⇒晩酌⇒〆⇒野良猫

みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡

過日。仕事終わりに大好きなスーパーマーケットに行った。
店内はそれほど混んではいないけど、品物が少ない。後ろ手に手を組んで買う意思の無い男性陣もいないけど、野菜コーナーはスカスカ。通路を塞いで我が物顔で喋っているおばさんたちもいないけど、お惣菜コーナーもスカスカ。

「ってか、何もないぢゃん。ちょっとはサ、現役世代のことも考えないと」

なんて一人怒りながら、一人で店内を3周した。作業服を着用している男性が不審な目で見てきたけど関係ないもん。僕は何も悪いことはしてないもん。

結果、僕は以下の物を購入した。

木綿豆腐、納豆、鶏卵、ベーコン、ササミ200g、カット白菜、葱、もやし、玉ねぎ、とろけるチーズ、ペヤング、にんにくチューブ、ほんだし、5枚入り食パン、よっちゃん烏賊、蛸のマリネ。

スーパーマーケットを後にすると、夕日に向かって愛車を走らせます。

「夕日さん、今日も1日、ありがとうございました。このあと僕はネ、帰宅したらネ、お風呂に入ってネ、晩御飯を拵える算段です。どうです、一緒に食べませんか? えっ? あと20分で地平線に沈んじゃうって? そいつは残念だ。お誘いするのが遅すぎました。猛省します。それぢゃあ」

なんて完全なる一人芝居を打ったところで、自宅に到着しました。

野良猫たちが一定の距離を保ち、鳴きながら僕にアッピールしてきます。

「只今。ちゃんと分かっているよ。今日はツナとささみのハーモニーが無いから、キャットフードだ。たまにはキャットフードも良いだろ?」

すると野良猫たちの鳴き声が止んだ。噓でしょ。シンジラレナイ!!!

とりあえずシャワーを浴びた僕は、ちゃっちゃッとアテを拵えると、冷蔵庫内でキンキンに冷やしておいたルービーとグラスを取り出し、ルービーをグラスに注ぎました。

「それでは本日もお疲れ様でございました。明日も仕事ですが、その前に今日の疲れを癒やしながらルービーを飲み今宵も楽しもうと思います。乾杯」

僕は一瞬でグラスに入っていたルービーを飲み干しました。

その後も、僕は木綿豆腐と蛸のマリネをアテにグイグイルービーを飲んでいきます。いつかの禁酒宣言はどこへやら。これが現実です。アルコール依存している場末のkindle作家の現実であり、これが未来の末路になるのです。


「君とは久しぶりだね。それでも君とのつき合いは30年以上になるよネ?」


なんて言いながら、僕はよっちゃん烏賊をOpen!

あの懐かしい匂いが鼻腔に届きました。そして一口食べます。すると噛めば噛むほど酸っぱさが増してきます。本当によっちゃん烏賊は美味しいと思いながら、本当に酒のアテに最高だと再認識しました。


「今宵も大いに満足しました。ごちそうさまでしたあ」


そのままの勢いで、僕は洗い物を済ませました。

すると、先ほど購入した5枚入りの食パンが目に止まりました。ほとんど食パンは購入しないけど、なぜか今日は引き寄せられるように購入してしまったのであります。

「久方ぶりに食べみるか」

僕は食パンを1枚取り出し、トースターへ設置。
3分後、きつね色になった食パンをお皿の上に置くと、バターを塗って食べました。

「嗚呼…美味しい。食パンって、こんなに美味しかったけ?」

僕はあっという間に食べ終えてしまいました。まだ美味しさの余韻から抜け出せずにいます。

「えええい。もう一枚だ。もう一枚で今宵はフィニッシュだ!」

再度僕はトースターに食パンを1枚設置すると、冷蔵庫から鶏卵とベーコンを取り出しました。

「やっぱりサ、せっかく食べるんだからサ、だったらサ、美味しく食べた方がいいじゃん。その方が絶対いいよね。そうだよね?」

すでに泥酔している為、歯止めがかからないのです。

熱したフライパンに少量のオリーブオイルを投入。ある程度ベーコンに火が通ったら、鶏卵を落とします。蓋をして2分待ちます。

2分後、きつね色になった食パンの上に、半熟の目玉焼きとベーコンを乗せて喫食。

もう止まりません。美味すぎて止まりません。

「これからはお米と食パンの割合を見直すョ。約束する」

誰に約束したのかは定かではないけど、それくらい食パンが美味しと感じた夜でした。

22時。そろそろベッドに入って寝よう思い、僕は高野山に行きました。

すると、高野山の窓越しから野良猫たちの鳴き声が聞こえてきたのであります。

「し、しまったあああああ」

僕は大急ぎで腰を降ると、キャットフードを持って玄関のドアを開けました。

「ごめんゴメン。本当に御免。さあお食べなさい」

僕は2つの小皿にキャットフードを投入しました。

そのまま僕は野良猫たちにお詫びしながら、夜空を見て過ごしました。



【了】



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