古い慣習からの卒業
みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡
なんだか朝から事務所内がバタついている。やけに人も多く会話も多い。全く、ちゃんと仕事をするのだよベイビーと、心の中で思う場末のkindle作家。
すると、総務課の尻子さんが僕のデスクにやってきた。今日もあまーい匂いが僕の鼻腔に届いた。
「TAKAYUKIさんは何がいいと思いますぅ?」
いつも語尾があがる尻子さん。その尻子さんが見せてくれたのは、とある雑誌だった。色々な写真が並んでいる。
「お歳暮ってこと?」
尻子さんが無言で頷いた。しかも、ちょっとウィンクをしたように見えた。嗚呼…目が疲れているのかも知れない。
「うーん………お歳暮はもうやめたら?」
すると、尻子さんの目が大きくなった。
「何を言っちゃってるんですか。もう~TAKAYUKIさん、お歳暮・お中元・年賀状は私の3大仕事なんですぅ!」
尻子さんの唇が尖がった。お祭りで売っている『ひょっとこ』みたいな表情になっている。
「ごめん。ごめん。そうだネ………洋菓子の詰め合わせでいいんじゃない」
僕は右下の写真を指差した。そして僕は尻子さんを見上げた。尻子さんが破顔していた。
「ですよネ。私もこれ一択だったんですョ。ありがとうございますぅ♪」
尻子さんは振り返ると、尻をフリフリさせながら出て行った。
未だにお歳暮やお中元のやり取りがある事自体、僕は理解し難い。何となく昔から行っている慣習は、見直す時期にきていると思うのは僕だけだろうか。
贈る側も貰う側も、絶対面倒臭いと思って行っているはず。我慢という言葉が不用な時代に、昔からの慣習だからと言って我慢を重ねる行為に、果たしてどれほどの意味と価値があるのだろうか。
今度は上司の烏賊尾さんが僕のデスクにやってきた。
「TAKAYUKIくん、君は年賀状を書かないと聞いたけど本当かね?」
度の分厚いメガネをかけ、令和の時代にも関わらず七三分けをしている烏賊尾さん。いまだにネクタイをしている烏賊尾さん。
「ええ。30歳を機に年賀状を書くことから卒業しました」
僕は正々堂々と答えた。
「なるほどね。そんなに前からか。じゃあ今年も書かないってことでいいね?」
烏賊尾さんがじーっと僕を見てくる。おそらく烏賊尾さんは社内全員に年賀状を作成し送っている。それが今年、僕の年賀状だけ届かなかったのだ。
そんな事をわざわざ確認する為にやってきたのか?
全く、暇な上司だゼ。
僕は頷いてから言った。
「そうです。このさき未来永劫、僕は年賀状を書きません。その旨は去年、総務課の尻子さんに伝え、車内共有をしてもらったはずです。烏賊尾さんにも連絡が届いているはずですけどぅ?」
最後に僕は仕返しをしてやった。だって僕にとってこの会話はまさに不毛。メール2通は読めた時間なのです。
「嗚呼…思い出した。そうだったョ」
烏賊尾さんは僕のデスクから移動していった。
2度と来るな。今度来たら、烏賊尾の烏賊部分だけ焼いて食うゾ!
ご覧の通り僕は年賀状の作成については、10年以上前に卒業したんです。年賀状なんて僕の中では完全なるオワコンなのですョ。
まあ百歩譲って、本当にお世話になった方々に作成するのなら理解できますけど、わざわざ社内の上司や同僚に年賀状を作成するなんて論外。意味が分からない。時間の浪費ですョ。
みなさんは今年も年賀状を作成しますか?
それとも年賀状の作成をやめてスマートフォンにしますか?
僕は後者を選びますけどネ。だって来年は令和7年ですョ。
古い慣習からの卒業!
やめても、何も起こりませんョ。むしろスッキリします。そのスッキリした時間を有意義に生産性のある行為に変えるのです。それが令和の生き方なのですから。
でもネ、でもネ、絶対に『年越しそば』だけは食べますけどネ☆彡
【了】
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