下北半島を疾走! 大湊線 快速しもきた キハ100 野辺地→大湊 前面展望

大湊線は青森県上北郡野辺地町の野辺地駅から、下北半島の陸奥湾側を縦貫してむつ市の大湊駅までを結ぶ58.4 kmの路線で、「はまなすベイライン大湊線」という愛称が付けられています。

JR東日本の路線では、唯一自社の他路線に接続していません。元々は野辺地駅で東北本線に接続していましたが、2010年(平成22年)12月4日東北新幹線の八戸駅 - 新青森駅間の開業後、東北本線の八戸駅 - 青森駅間の経営が移管されたため、JRグループの旅客鉄道路線の中でJR西日本の七尾線と共に自社の路線と一切接続しない完全な飛び地路線となっています。
終点の大湊駅から1つ手前の下北駅は本州最北の駅であり、かつては下北交通大畑線(元国鉄大畑線)が分岐していました。

臨時列車や年末年始などを除き、定期列車はすべて、ワンマン運転を実施しています。
車両は八戸運輸区に所属するキハ100形を使用しています。JRの路線としては孤立路線であるため、八戸運輸区への出入庫は青い森鉄道線を経由して行われます。
2022年(令和元年)3月12日改正時点では、各駅に停車する線内運転の普通列車のほか、快速列車「しもきた」が大湊駅 - 野辺地駅間の線内のみで上り1本、青い森鉄道線に乗り入れて八戸駅 - 大湊駅間で3往復定期運転されていいます。「しもきた」は、このうち大湊線内でも快速として運転される列車は下り2本・上り3本のみで、他は大湊線内は各駅に停車する普通列車となります。

大湊線は海岸沿いの平坦線でカーブも少なく、かつ駅数も少ないです。路線両端を除いた北野辺地駅 - 赤川駅間では、有戸駅 - 吹越駅間 13.4 km の突出例以外でも、駅間距離が 5 - 7 km 程度と概して長いのが特徴です。このため最高速度は 85 km/h 制限でありながら、駅停車やカーブ前後の加減速に伴うタイムロスが少なく、高性能車両であるキハ100形を使用していることもあり表定速度が比較的高くなっています。
2015年6月時点では全線の所要時間は各駅停車の普通列車で61 - 62分、快速「しもきた」最速列車(下り3275D・上り3728D 途中陸奥横浜駅・下北駅の2駅停車)で51分、表定速度 68.7 km/h になっています。

なお大湊線は、西が陸奥湾に面し、東に下北半島の低い山地を抱える地形条件から、強風・降雨・降雪・倒木による運休が冬季を中心に頻繁に生じています。気象条件による運休は前日、当日の早い時間から計画していることが多く、この場合にはバス代行輸送が行われます。

動画で快速しもきたの野辺地→大湊を疾走するキハ100の前面展望をお楽しみいただければと思います。


この他にも色々な路線の前面展望等をYouTubeでUPしています。

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