共通の趣味で権力者に近づいていった歴史人物がいた

共通の趣味がきっかけで、あの人と友達になったという話は結構多いと思います。

友達作りに趣味が合うという条件は結構大事なことだと思います。

そんな共通の趣味というのを使って見事出世した人が歴史上にはいました。

その人物とは

あの大久保利通です


大久保利通といえば、明治初期の政治家で、新しい明治政府のリーダーとして日本を強くすることに情熱を注いだ人です。

しかし、独裁的な政治を行ったためにその熱意はなかなか国民には伝わらずむしろ嫌われてしまう結果となり最終的には

1878年に暗〇されてしまいます。

大久保利通にはこんなエピソードがあります。


大久保利通の死後、大久保の財産を調べたところ借金だらけであることが発覚しました。なんと大久保は自分のお金を公共事業に費やしていたのです。


政府のトップである人物だったので、ものすごい財産があるのかと思いきや実際には公共事業のために自分のお金を使い多額の借金をしていたのです。


このエピソードから大久保は本当に日本の発展を考えて行動していたんだなと感じます。

そんな明治政府のトップである大久保はもともとの生まれは薩摩藩の下級武士でした。

若いころから自分の政治意見を反映してほしいという欲望があり、なんとかして薩摩藩の最高権力者(藩主ではない)の島津久光に近づきたいと考えていました。

しかし、久光と大久保では身分に差がありすぎます。

薩摩の最高権力者と一下級武士では身分制が強かった江戸時代では、お互い話をすることすらなかったでしょう。

この状況なら大半の人が諦めると思います。

しかし、大久保は違いました。

徹底的に久光のことを調べ上げ、その結果囲碁が趣味であることが判明しました。

このときの大久保は全く囲碁に興味はなかったのですが、久光に近づくために囲碁を習います。

久光の囲碁相手が大久保の友人のお兄さんであることがわかったので、さっそくその囲碁相手の所に大久保自身も習いに行きます。

こうして囲碁をならったことがきっかけで久光と交流を深め、自分の政治意見も取り入れてもらい、その後の幕末で影響力を及ぼすようになります。

そしてさらには明治に入り、もともとの主君である久光よりも出世して日本全体に影響力を及ぼす政治家にまで上り詰めます。

この話のすごいところが共通の趣味を無理やり作ったことです。


大久保がもともと囲碁好きで、

たまたま久光と趣味があったというわけではなく、そんなに囲碁好きじゃないけど、共通の趣味をもつためにわざわざ習いに行ったという点がやはり行動力があってすごいなと感じさせられます。

最終的には大久保は大の囲碁好きになったそうです。

終わりに

身分が違う者同士でも仲良くなることができる共通の趣味というものはとても大きな武器になりますね。

現代でも昔でも共通の趣味は人と人を繋げていくものだと思います。

現代では友達を作るために主に機能し、歴史上では先ほど話した権力者に近づくための手段として使われたこともありました。

共通の趣味は未来の世でも同じく重要視され、人とのコミュニケーションにおいてとても役に立つことになるでしょう。


以上共通の趣味がきっかけで大出世した大久保利通の話でした~

参考にしたもの

・一冊でわかる明治時代 【監修】大石学 河出書房新社

大久保と吉祥院住職乗願と囲碁。久光との接点 | 大河姫の館
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     ネット記事










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