知らんがな
僕のおじいちゃんとおばあちゃんはよくケンカする。
けど次の日には何もなかったようにふつうに接している。
今日もけんかをしていた。おじいちゃんがカギをなくしているので、帰ってきたら誰もおらず庭で一時間過ごしていた。
僕が帰ってきて開けてあげたのだが、実はおばあちゃんが一番奥の部屋で大正琴の練習をしていた。おばあちゃんは爆音で練習するので気付かなかったらしい。
そして、1か月くらいカギを作りに行っていないおじいちゃんが悪いのだが、きれいに逆切れをしていた。
そしておばあちゃんが「知らんがな」と言って怒り、ここにカギを置いてあるからとおじいちゃんに伝えるとおじいちゃんも「知らんがな」。
今日は、引き分けぐらいだが通算で見ると1対100くらいでおじいちゃんの方が「知らんがな」と言っている。おばあちゃんが無茶ぶりすることの方が多いから。
だから今日くらいは大目に見てやれと僕は思いながら、微笑ましくその光景を見ていた。
すると、おばあちゃんが僕に「賢太はどう思う」と聞いてきた。
知らんがな
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