想えば想わるる。
天「じゃん」
〇〇「えぇ〜!?天くんやん!!」
ミーグリ待機中、控え室にやってきた天は短髪のウィッグを身につけた天くん状態で降臨。
天「たまにやったら皆喜ぶかなって笑」
〇〇「喜ぶやろー!」
俺は立ち上がると、ウキウキと天くんに近寄る。
〇〇「えぇー!かっこよ!フーディー似合うなぁ!」
天「めっちゃ、褒めてくれる笑」
〇〇「こんなんクラスにおったらモテモテやん!」
天「えー、そうかな?笑」
〇〇「断言したるわ!」
天「えー、困っちゃうな…笑」
〇〇「はぁー!?名前も知らへん違うクラスの女子に告白された時のイケメンの対応か!?」
天「なんそれ笑」
保乃「まーた、バカップルしとる」
ひかる「というか仲良し兄弟?笑」
玲「あー、わかるかも笑」
保乃「まぁ、そう言われればそう見える…かも?」
天「〇〇さんって、そこさくでも男装企画とか結構喜んでますよね…。もしかしてそういう…?」
〇〇「何を言わんとしてるかわからんけど、そう言うんちゃうわ!! メンバー同士のわちゃわちゃ見るのも楽しいし、あとなんかこう、普段とは違う一面が見れるってのはええもんよ」
天「違う一面?」
〇〇「そうそう。男装に限らず、可愛いイメージの子がカッコいい装いしてたり、クールなイメージの子が可愛いカッコしてたり、なんかそういうのってドキッとするやん?」
天「へぇ〜」
天くんはいたずらっぽく笑って、口元を覆う。
天「…こういうの、ドキッとするんだ?」
〇〇「…俺をキュンとさせに来るん止めてくれる?笑」
ガタッ!
保乃「…ひかちゃん、玲ちゃんどこ行くん?」
ひかる「…ちょっとね」
玲「…すぐ戻るから」
天「そっかぁ、〇〇さんそういうの好きなんだ〜」
〇〇「なんか含みのある言い方するなぁ笑」
天「いやいや、そんなそんな笑」
〇〇「まぁ、うちは上も下も女子やからなぁ。弟とか兄貴とか、知らず知らず憧れとかもあんのかもなぁ…。こんな弟おったら可愛がってまうよなぁ笑」
天「へぇ…、兄貴になりたかったん?」
〇〇「…兄貴かぁ。悪くない響きやね…笑」
天「嬉しそ〜笑」
〇〇「まぁまぁまぁまぁ笑」
天「……妹やったら?」
〇〇「めちゃくちゃ可愛がるに決まっとるやないかい!」
天「即答過ぎる笑」
???「…ずいぶん天くんばっかり可愛がっとるね」
〇〇「…森田くん!?」
ひかる「…なんで名字?」
〇〇「え…、なんとなく?」
ひかる「…ひかるでええよ」
〇〇「あっ、はい…」
ひかる「で、弟欲しかったって?」
〇〇「いや、そういうわけやないけど…」
ひかる「俺もお姉ちゃんしかいないし、兄ちゃんいるのも悪くないかなって…」
〇〇「兄ちゃん!?」
天「…兄貴?」
〇〇「いやいや、そのな?天くんの兄貴呼びもええねんで!?でも兄ちゃん呼びもなかなか…笑」
天「ふーん…?そうやってひかる贔屓すんだ?」
〇〇「いやいや、贔屓とかそういんやなくてさ?」
ひかる「兄ちゃんはどっちの味方なわけ?」
〇〇「いやいや、味方とかそういうんやなくて笑」
そうこう、言ってると急に後ろから、腰に手を回される。
〇〇「っ!?」
???「…俺がいない間にずいぶん楽しそうじゃん?」
〇〇「ぞのおくん!?」
玲「ん?なんで目逸らすの?」
〇〇「いやいや近い近い」
玲「そう?」
ひかる「…ぞのおくん、ちょっとチャラいんやない?」
天「そーだそーだ」
玲「男同士ならこれくらい普通でしょ笑」
〇〇「ねぇよ!男は急に男の腰抱かねぇよ!」
玲「そうなんだ…。じゃあ彼氏じゃなくて彼女になる?」
〇〇「なんでやねん!どういうことやねん!?」
玲「…まぁ、2人は弟で満足みたいだけど、俺はそれじゃ満足出来ないから」
ひかる・天「ハァ!?」
なんか変なことになってきた…。
ひかる「まぁ、確かに?〇〇さんはかわいいとこもあるけど?」
天「オムライスとか、パフェ好きなとことか?」
ひかる「結構びっくり屋なとことか」
玲「迫られるとすぐタジタジするとことか」
〇〇「おい、仲良く俺のアレなトコ連想ゲームすな」
揉めてたんちゃうんかい。
〇〇「保乃〜、なんとかしてくれ〜」
保乃「知らんし!仲良くイチャイチャしとったらええやん…!」
不貞腐れとる…。
〇〇「保乃お姉ちゃんは頼りにならへんなぁ…」
ガタッ!と急に立ち上がる保乃。
保乃「…今なんて?」
〇〇「え、保乃お姉ちゃん?」
保乃「……しゃあないなぁ!!笑」
まんざらでも無かったんかーい!
保乃「まぁまぁ、みんなそのへんにしとき。〇〇さんも困っとるから…」
天「保乃姉は兄貴の味方すんだ?」
ひかる「保乃姉ちゃん、兄ちゃんに甘いけん」
保乃「……っ!?」
〇〇「…おい、食らってんじゃないよ」
保乃「そもそも発端は〇〇さんやろ!」
〇〇「えぇ〜…?」
保乃「〇〇さんがデレデレするから悪いねん!」
〇〇「おいおい、理不尽やないか…?」
保乃「玲ちゃんもいつまで〇〇さんの腰抱いてんの!?」
玲「俺は保乃ちゃんも可愛いと思ってるよ笑」
保乃「ハァッ!?」
〇〇「完全にゾノがチャラ男モードに…」
保乃「〇〇さんも抵抗しぃや!!」
〇〇「えぇっ…、なんで俺が怒られんの。自分だってゾノにやられとるやん…」
保乃「そ、そんなんとちゃうから!!」
玲「えへへ♡ 俺のために喧嘩しないで」
保乃・〇〇「してへんわ!!」