蔵頭露尾。
〇〇「お、今日はサングラス?」
ひかる「そーなんです。似合ってます?」
今日はお仕事前に軽く打ち合わせがてらお茶。
迎えに行くと、ひかるはサングラス装備。
〇〇「似合っとる〜。出来る女感」
ひかる「ふぅ~」
〇〇「喜び方が子供笑」
ひかる「アハハ笑」
ゲラな所も変わらず。
〇〇「でも珍しいな」
ひかる「そーです?」
〇〇「どっちかって言うと眼鏡のイメージ」
ひかる「確かに持ってるのは眼鏡のが多いですね」
〇〇「やんな?」
ひかる「…今日はね、サングラスじゃないと」
〇〇「そんな眩しかった?」
ひかる「別にそういうわけじゃないですけど」
夏のイベントや野外でのライブなどは、やはり直射日光から保護する意味でも、サングラス着用でリハに臨むことは多い。
ひかるは普段身バレするのもそんなに気にしていないのか、変装らしい変装もマスクと眼鏡くらい。
〇〇「ふ〜ん…?」
まぁ、スタイリングや気分ってのもあるのかもしれない。
ひかる「…知りたいですか?」
いたずらっぽく笑うひかる。
ひかる「どうしても知りたいなら教えてあげますよ〜」
そう言われると、俄然…。
〇〇「いや?べつに?」
意地悪したくなるもので。
ひかる「…そこは聞いてよ」
むーと唇をとがらせるひかる。
〇〇「こう言うときは、そういう反応がみたくなってまうんよ笑」
ひかる「いじわるやね」
〇〇「男の子は気になる子にはいじわるしたくなるもんなんや」
ひかる「ふふ笑」
喜んどる。
〇〇「そんで?なんでサングラス?」
ひかる「もう教えませーん」
ふんっと、そっぽを向くひかる。
〇〇「あら、残念」
ひかる「ずっと気になって気になって眠れんくなったらよか」
流石にそこまでではない。
〇〇「そっかぁ…。気になって気になって、ひかるのことばっかり考えてまうなぁ…」
ひかる「…笑」
ニンマリである。
〇〇「ほい、店つきました」
ひかる「はーい」
〇〇「ひかると2人でお茶なんか久しぶりやなぁ」
ひかる「ほんっとにそうですよ。どうなってるんですか?」
〇〇「どうなってると言われても」
スケジュールの都合やん?
ひかる「もうちょっと考えてくれんと」
〇〇「まぁ、できる範囲でな」
ひかる「ほんまにもう〜」
〇〇「皆で行くのも楽しいやん?」
ひかる「それはそれ、これはこれ」
〇〇「あっ、そう…」
普段バレるのはべつにええんやけど、
今日はバレたら、2人の時間が減ってしまうけん。
ちょっとでもバレへんようにしたいんよ。