街はイルミネーション 麦茶のような微笑み
チャーミングで面白くてちょっとセクシーな憧れのおじさんに会いに行きました。
11月になると途端にイルミネーションが点いて、街はクリスマスムード。私の家の近くも、郊外なのにやけにきらびやかです。
田中弥三郎です。鍼灸マッサージ師をしています。
誰か分かるかい?国民的スターですよ。
最強の愛されキャラ
長年街ブラ番組をされています。
老若男女、誰からも愛され絡まれ(笑)、そして楽しませる。
アポなしで平気で人の家に押しかけて、家族も知らなかったような昔話を掘り返す。
この方の周りにはいつも、笑顔があふれてる。
話が面白い
なんてことのない毎日に、いつも笑いが混ざってくる。ちょっとゴハン食べに行くだけで、何かが起きて笑いが起こる。
狙って変なことしてるんじゃなくて、偶然だったりうっかりだったりするけど、気が付けば笑ってる。
演技が上手い
映画の出演も多数。あんまり追えてないけど、人情味あふれる役は間違いなく泣かされる。
かと思えば迫力ある役も天下一品で、芸の幅広さは言うまでもない。
近年はアニメ映画の声優もつとめて、ちびっ子たちには声と役名で覚えられてる。
息子さんも俳優さん。
個性的なファッション
孫もいるお年だけど、いつも個性的なファッション。カラフルでハッピーな色使いに、クセのあるデザインや小物もサラッと使いこなすバランス感覚は唯一無二。
ファッション誌に一週間の私服スナップが載る。
独特の色気がある
いわゆるイケメン・二枚目のタイプではない。
だけど、色気を感じる。
ギラギラしたアブラっこい色気じゃなくて、クスッと笑えて
「しゃーないな〜(仕方ないな)」で済ませられちゃうような空気感。
生放送でやらかし(開珍)ても、許されてしまう。
司会してる番組で、好みのタイプの女性ゲストが来ると「あからさまにかっこをつける」そうです(笑)
もう分かるよね。
この方は松竹芸能所属の落語家さん。
上方落語協会の相談役。
ゴリゴリの大阪弁。
昔はアフロヘア、いまはM字のおデコ。
メガネにタレ目のあのおじさん。
前回見たときは出囃子が銀杏BOYZだったんだけど、今回は違ってた。企画で使い分けてるのかな?
そう、それは……
笑福亭鶴瓶さん。
愛を込めて鶴瓶ちゃんと呼びたい。
大好きなんです。
あの人懐こさ、自分には絶対にできないから憧れる。
関西のノリが苦手って人も多いみたいだけど、それって誰のことをイメージしてるのかな。鶴瓶ちゃんやったら大丈夫なんじゃないのかな。
ずっと年下の共演者とも和やかに番組を進めて、イジられ役になれる。
ファンから見てても、年下からのイジりに
「この小僧、誰に向かって言うてんねん!!」
にさせないのは、ひとえに鶴瓶ちゃんの包容力だと思う。
そうじゃなかったら、アポ無しで全国に突撃して家族に乾杯できへんよ。
上方文化の体現者
人を救う笑い
鶴瓶ちゃんの落語を見たのはつい最近のことで。
正直、落語にはぜんぜん詳しくないけど初めてみたときに
「なんかスゴいもん見た気がする……」
と思ったのを覚えています。
噺を二本してくれて、明るく笑える一本とずっしり残る一本でした。
どんな噺だったかもうろ覚えだけど、その衝撃は鮮烈でした。
テレビタレントや俳優としての、あの印象は、
もしかしたら上方文化のおもしろさを守り伝えていくためかも知れない。
私にはそう見えています。
言いたいこと言ってもトゲがなくて、しゃーないなぁで済ませられる。
ちょっとヌケたようなところが「オモロい」で魅力になるような、そんな上方文化。
「イジり」は決していじめじゃなくて、イジられた側が救われるもの。
上方の笑いは、コンプレックスを強みに変えられる優しくて温かいもの。
それをそのまま守って見せてくれているように見えるのです。
そもそも誰にだって弱い部分やダメなところはあって、気にしたって腹の足しにもならない。
それならいっそ笑っちゃえば、そのときくらいは幸せになれる。
そんな上方文化が私は好きだし、大阪人として大事にしたいと思う。
ってこれ、「関西弁力」ってやつですか?
書いてて思い出して、ワクワクしてる✨️✨️✨️
この記事の中で紹介されてるセリフ、鶴瓶ちゃんの声で脳内再生してみてください。ぴったりハマりますから。
あやのんさん、勝手に記事の引用スミマセン。笑って許してください。
笑ってしまえば、笑えてしまえば
夢なんかい!!って(笑)
情けないことを嘆くんじゃなくて、ネタにしちゃえばそれで救われるよね。
そういう人の弱さを受け止めてくれるところが、お笑いや音楽・芸術にはあるように思います。理屈でどうにもならないものも、笑いや芸術でまた違って見えたりすることがあるでしょ。
場を壊したいんじゃなくて、和らげたいというか。上方の芝居は、和事って言うでしょ。
今回のお話は二本とも笑える古典落語でした。大筋は知ってたけど、やっぱり生で聴くといいね。
思い出した。笑いに救われたことがあった。
私は子供のころ、ちょっと手のかかる子でした。
基本的には良い子にしてたけど、我慢できないことに泣いてしまうことの多い子でした。スネてしまうことも多かったです。
今で言えば、「凸凹のある子」の要素があるんだろうと思うけど、特別扱いしてもらうほどのものでもないと思うから、それはいいんだけど。
泣いたりスネたりしてると、変顔したりして笑かしてくれる子がいたんですよね。笑かしてくれたら、それがきっかけで機嫌を直せたんです。
いくら先生に理屈を説明されたところで、アタマでは分かってても納得はできなかった。
でも笑えたら、それだけで切り替えられたんですよね。
救ってもらってたんやなぁと、今頃になって思います。
そうそう、最近あった嬉しかったこと。
横断歩道で一時停止して、親子連れに先に渡ってもらったんですよ。交通ルールだから当たり前なんだけど。
渡るときに小学校低学年くらいの男の子が、こっちに全力で変顔して渡って行くんですよ。
夫婦で大笑いしました😂
申し訳なさそうな顔して小走りされるより、笑わせてもらえたら「こっちこそありがとう!」になりましたね。
あのときの少年よ、そのまま大人になってくれ。
キミが世界を明るく照らすのを、私は見たい。
また笑かしておくれ。
わて ホンマに よう言わんわ
実際のとこ、私は大阪人って言っても父方は明石で厳密には上方じゃないかもです。
でもそんなん言い出したら、日本人なんて全部が北から来たか南から来たかになってまうし。
ほんじゃ固有の日本人なんておれへんやん?
固有の日本人がおらんねやったら、固有の大阪人もおれへんやん。
気にしてもしゃーないやんね。
「わて ホンマに よう言わんわ〜」
って笑いながら、どーしようもないことも笑い飛ばせばええやんね。
自分ふくめて誰にも「ホンマに言えないネタ」ってあると思うんですが、それこそ最強のネタやと思います。
最強やからこそ、使い方には最大限の配慮が必要で、迂闊には出されへんのですけど。
「わて ホンマに よう言わんわ〜」
ってうまくネタに出来たら出したいな。