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新潟大学卒&受験2回目でGRE 313点(Q:165, V: 148)/GMAT 620点相当を獲得しました!

受験成績:
1回目(2024/5/31):311点(Q: 162, V: 149)
2回目(2024/7/8):313点(Q: 165, V: 148)



①私のバックグランド紹介

私は学部、大学院(博士課程前期)を新潟大学で過ごした後、新卒以来、大手日系コンサルティングファームで計7年勤務(1社目:日本、2社目:インド、3社目:シンガポール)という経歴を持ち、御年32さんの1児パパである。おしなべて言えば、コンサル界隈にいる人材の中では目立たない並みのコンサル像といえそうだ。

私は25歳で結婚後、同年に子供を授かり、自分の価値観が仕事(市場価値を最大化するためのキャリア形成)に心血100%を注ぐというところから、インドでの勤務経験を最初で最後に、家族/生活の安定(仕事は生活全体を安定化させるための1要素という捉え方)を追い求めるようになった。今では家族3人+メイドさん1名で、総じてシンガポール生活を満喫している。

②目標設定:海外MBAを目指す理由

MBAへの想いは新卒以来持ち続けており、この年になるまでその野心は消えることがなかった。というか自分は「ROI貧乏性」なんだと思う。努力は投じた分報われる/努力に見合う果実が欲しいと考える傾向にある。実は新卒1-3年目くらいにTOEFL iBTの勉強を継続しており、私費留学を前提にだらだらと数年はかかったが、すでに100点前後に到達していた。その努力を無駄にしたくないという意地も少なからずあった。
話を海外MBA志望理由に戻すと、自分の仕事の社会的な意義に関して色々理由は出てくる。ただ本心に基づいた本質的な理由としては、「面白い仲間(将来的には友人でありビジネスパートナーになりうる存在)と巡り会って、社会に役立つことを共創したい」、という大方針に尽きる。
経営コンサルタントの立場からは、儲けやすい良い商品・サービス領域が存在するのであれば顧客に提案しない、あるいは自分が実行してみる手はないのだろうが、私自身の価値観は「お金・利益」ファーストではなく、信頼のおける仲間とウェットな関係を築きたいという「心・絆」が優先される事項にある。
正直、勉強は嫌いじゃないのでMBAして一定程度知的好奇心は満たされると思うが、今後のキャリアに強いこだわりがあるわけではない。ただあるのは、新卒時代目指していた欧米系MBA(フルタイム)は敬遠し、今は生活という確固たる基盤にMBAというフレーバーを肉付けする考え方に基づき、おじいちゃんになっても家族と愉快で優秀な仲間に囲まれながら言語・文化を越えてBBQを行う自分。。それが幻想ではなく正夢になることを想像しながら、シンガポールでのパートタイムMBAを前提にGREの勉強に取り組んだ。
私が目指しているシンガポール国立大学(NUS)は、応募者のGRE要件320点を課すとHP上で謳っているが、①フルタイム日本人入学者のGMAT平均は630点程度(GRE換算314点)、②パートタイム学生に求められるGMAT要件は対フルタイム学生に比べて低いのが通例、という点を考慮し、私は313点取得した時点で勉強を打ち切り、他の要素で勝負することに決めました。

https://nusmbajapan.wordpress.com/class-of-2023%EF%BC%882021%E5%B9%B48%E6%9C%88%E5%85%A5%E5%AD%A6%EF%BC%89%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF/

https://nusmbajapan.wordpress.com/class-of-202220211/

③GREの勉強方法 (Verbal編)


単語を暗記したからといっていい点が取れると思って安心してはいけない。類似語&文脈とセットで覚えるのがお勧め。


2024年2月中旬に応用単語帳(500 Advanced Words: GRE Vocabulary Flashcards)を購入し、すべてエクセルに例文・日本語訳を入力していった。
本来は基礎単語帳(500 Essential Words (Manhattan Prep GRE Strategy Guides)を潰してから、アマゾンでの購入を試みるも配送に注文から1か月かかる、また(おそらくグレーな方法で1000単語が)ネット上に公開されているので、敢えて応用単語帳の学習から始めた。

https://corporate.lowes.com/sites/lowes-corp/files/2020-01/manhattan_prep_1000_gre_words_.pdf


1週目は30単語/日程度を流し読みしつつエクセルに入力(記憶に集中するのではなく語源・例文などを見ながら単語を脳内に印象づける)。単純計算で単語帳を1周するのに500/30=17日かかるが、あとはQuizletという単語帳アプリに内容をぶち込んで、移動中(平日勤務中、休日外出中等)の隙間時間で何周も見返す作業を徹底。GRE受験2回目が7月8日だったので、なんだかんだ5か月弱単語と向き合っていたことになる。
ちなみに、上記のManhattan単語帳以外の単語補強として、後ほど紹介する各種練習問題プラットフォーム(例:Magoosh、Kaplan、TPO)でのverbal 練習問題でわからなかった単語をエクセル&Quizletに登録していた。

https://quizlet.com/latest

https://www.amazon.sg/500-Advanced-Words-Vocabulary-Flashcards/dp/1506249736/ref=pd_sbs_d_sccl_1_2/357-8903289-5355532?pd_rd_w=Ff0dy&content-id=amzn1.sym.e2251382-6314-46f2-9466-4169c1c7b43f&pf_rd_p=e2251382-6314-46f2-9466-4169c1c7b43f&pf_rd_r=MNETQQ261FW2H98JYDKW&pd_rd_wg=LbJce&pd_rd_r=ce9c1fb8-28a4-4177-b1a3-6e0ff442f464&pd_rd_i=1506249736&psc=1



穴埋め問題と聞いて、私は高校時代に取り組んだNext StageやForestのようなidiom暗記ゲームを想像したが、実際はそんなレベルではない。
問題文章には、穴埋め箇所以外の英語も読解難解で、さらには、文章全体の意味、あるいは「clue」と呼ばれる正しい穴埋め選択肢へ導くヒントを見極めていく必要がある。

また、接続語や挿入語(all once, anything but, nothing but, for all)によっては選ぶべき単語が逆転する等、少なくとも練習に取り組み始めた初期は、文章読解に細心の注意を払う必要がある(本番ではクイックに読まないと時間が足りなくなる)。

この目利き力を鍛えるトレーニングとして、練習問題を何回も解き続けることが重要である。また、間違えた理由・背景を追うことで、文章内のどの情報とどの情報が因果・相関関係があるのか、といった論理整理を行うことができる。MagooshやKaplanの練習段階では6-7割前後の点数を稼げるようになっていた(が、本番Verbal 148点という結果を見ると、努力が振るわなかったと想像する)。

教材に関して、OG等や本番問題に触れてわかったことだが、MagooshやKAPLANは、傾向がかなり異なっており、verbalでドンピシャの教材に出会えなかったというところで苦労した記憶がある。

  • 長文読解問題対策

勉強し始めの頃は、「よし、コーヒー飲んだぞ!集中!」と意気込んで問題を解き始めても、開始30秒くらいで「あれ、何も読めていない。頭に何も残っていないけどどうする?」という状態になって、夕方以降問題を解こうとそれプラス睡魔が襲ってくるという始末です。
長文読解は、穴埋め問題より正答率が低く、おそらく私の場合は、単語問題正答率60%、長文読解正答率40%というようなバランスだったと思う。一応2019年に受験したTOEFLのR 29点保持者だが、GRE verbalでは見事に散った。最後まで攻略できなかった。

④GREの勉強方法 (quant編)

正直理系人間でも最初は苦労します。私は日本語の教材を使わず(いわゆるジェイマス等)、予備校も使わず独学で勉強を行った。やるべきことは主に4つ。
1.数学用語を覚える(例えば、四角形はquadrilateral<長方形はrectangle、正方形はsquareといった具合に、記憶が定着していないと問題を急いでいる時は誤認の基となる)
2.問題を解きまくる(私の場合は1日最低20問、Magoosh, Kaplanを中心に問題を解きました)
3.ポカミスを最小化する練習を行う、繰り返し復習(特にMagooshやKaplanのようにオンランで誤答記録が残っている場合は、その問題を繰り返し解いて、同じ間違いをしないように鍛錬する)
問題文章がひっかけを誘発するように作られていることが多く、例えば数字を算出する問題の場合は、「数字自体の値」、「考えられる最大、あるいは、最小の値」、「条件を満たす数字が出る確率」、「数字の1桁目の値」等、問題を注意深く読まなければ、誤った選択肢を選んでしまうことはよくある。
4.練習時から、敢えてタイムプレッシャーを与える。
1回あたり解く問題数を多くしていくと、本来正答率90%の人は、正答率85%, 80%という風に精度を欠いていく。この現象が本番で起こる。本番ではAWS→verbal→quantという順に問題を解く必要があり、quantにたどり着くには集中力・疲労に負荷がかかっている状況にある。よって、練習時から、例えば難易度mid-high、問題数を本番よりやや多め(15-18問等)を時間管理のもと行うことで、本番環境に耐えうる土台が築ける。

⑤使用した教材

  1. The Official Guide to the GRE General Test, Third Edition:約5,000円
    評価:★★★★
    やはり本番さながらの類似問題を解ける点。2点だけ要改善事項。
    practice testが2回分しかなく、本書の前段は「GREテストとは何か」、「数学概念・用語集」等でページ数を食っており、活用しないページは多々あった。
    オンライン版がなく、毎回紙の本を開いて回答結果を別のPCやメモ帳に記入していくというのが面倒だったので、今後はオンライン版公開を期待。

  2. Official GRE® Value Combo 2017 Edition (verbalとquantの本が一冊ずつ):約5,000円
    評価:★★★★★
    practice testがそれぞれの本で3回分あり、満足の内容。この本での正答率と、本番での正答率が類似しており、自分の実力値を図るうえでも良書。

  3. Kaplan GRE Prep Plus 2024-2025:約7,000円
    評価:★★★★
    数学の問題が本番の難易度に類似しており、また問題数も充実。
    OGを解き終えて復讐するには早い段階の時に(他の問題集に取り組んだ後、OGに戻ってきたい時)、活用していた。オンラインで完結しているので、朝起床後、パッと1回分テストやって出社する等、使い勝手のいいプラットフォームだった。

  4. 500 Advanced Words: GRE Vocabulary Flashcards:約4,000円
    評価:★★★★
    単語を覚えるには、かなり役立った。私は単語力には自信があったのだが、GRE単語帳は1,000単語あったら850単語は知らない単語という印象。
    また、Magooshが無料で提供しているアプリもお勧め。なぜなら、結構上記Manhattan単語帳と掲載している単語が異なるからだ。
    この年から新しい単語を覚えるのは正直大変だったが、振り返ると単語バカになろうとせず、もう少し実践的な練習(文脈から選択肢を類推する)部分に力を割けばよかったと反省。

  5. 中国TPO(https://gre.kmf.com/exam:無料
    評価:★★★★
    上記教材の勉強に時間を取られ、今回は中国TPOを多用しなかったが、プラットフォーム自体は秀逸。本番さながらの画面で時間を測りながら問題を解けますし、私はTOEFL勉強の時からお世話になってます。

  6. Barron GRE Verbal Workbook:約200円(なぜかシンガポールアマゾンでは格安販売)
    評価:★
    購入後に安価で売り出された理由を悟った。本番との問題傾向と乖離が大きい。(例:verbalのRCは、本番の文章量倍以上等)

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