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偏差値と幸福度

「全然宿題をやらない」
「そろそろ塾に通わせなきゃいけないのか」
「試験の点数がずっと悪い、どうしよう」

いわゆる「偏差値」「学歴」「IQ」などの頭の良さに関する悩みは誰もが1度は経験するのではないでしょうか?

全ての親の共通の願いは「我が子に幸せになってほしい」だと思いますが、果たして幸せと頭の良さはどれくらい関係しているのでしょうか?

世間一般的にいうと学歴が高いほど幸せな人生を送れて、学歴が低いほど人生苦労するというようなメッセージがあります。

この一般論の根拠となっているのが

学歴と収入には正の相関関係がある
収入が増えれば増えるほど幸福度は高くなる
だから学歴が高ければ高いほど幸せになれる

という三段論法です。

この資本主義社会において所得が多ければ多いほど幸せになれるということは分かりやすくも残酷な側面があります。

誰もが基本的人権はある!とは言われるものの、資本主義という競争が前提となる社会において稼げる人はどんどん幸せになり、稼げない人はどんどん稼げなくなり、不幸になるのでしょうか

実際に日本は上位10%の富裕層の資産が全体の50%以上を占めていると言われています

一部の人だけが冨み、大多数の人は苦労する社会というのが現実です。

ここから「だから勉強頑張ろう」と安直な結論を出すことは簡単ですが、今回はもう一歩踏み込んで考えてみようと思います。

「幸福度」という指標はなんだかんだで非常に曖昧です。
どんなにお金を稼いで家族と良好な関係でも仕事でトラブルがあった直後に幸福度を聞いたら低くなるでしょうし、
日頃とても貧しい暮らしをしていてもある朝人に親切にされた直後にアンケートをとったら高くなったりします。

何万人という人を調査しているからそんな例外的なことは関係ない!と統計学的には言えるのかもしれませんが、「幸福度 研究」と調べても

収入や学歴よりも自己決定感が幸福度に影響するというものや

複数の質の高いコミュニティを持っていることが幸福感に最も影響するというものなど

一口に幸福度と言ってもいろんな要素があったり、いろんな研究があり、何がどう影響しているのかわかりません。

仮に「70%の人は所得が増えれば幸福度が増える」だったとして自分がその70%なのか少数派の30%なのかを理解することのほうが大事なのではないでしょうか?

自分が所得が増えることでそんなに幸福度が上がらないにもかかわらず、70%の人は幸福度が上がるから!とお金に執着して生きていくことはむしろ苦しいものかもしれません。

私たちとしては幸福度にまつわるいろんな研究や説をあくまでツールとして、自己理解を深めることに重きをおいています。

こういう研究があるけれど、あなたにとってはどうなのか?という対話を繰り返していく中で研究や世間の価値観ではなく、自分自身にとって大事なこと、大事でないことを区別できるようになることが最も幸福度にとって重要だと考えています。

一般論や統計はあくまで考えるきっかけにすぎず、自分にとってどうなのか?を知ることこそが人生というゲームの攻略法です。

だからこそ子どもコーチングでは世間一般的にどうか?ではなく、「自分にとってどうなのか?」ということを問いかける習慣づくりを通してそのサポートをしています。

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