「子どものために」というエゴ
「子どもの選択肢を広げてあげたいから」
「幸せになって欲しいから」
「たくましく育って欲しいから」
それぞれの親の願いが背景にありさまざまな方法で教育が行われますが、話を聞いていると「子どもの声聞いてる?」という状況に出くわすことがあります。
会社においても「お前のために言ってるんだよ!」と叱りつける上司はたいてい部下のためではなく自分のために叱っていたりします。
こういう状況で厄介なのは第三者からみると「それ完全に自分のためでしょ」「部下(子ども)がかわいそう」と思うのですが
当の本人はいたって真面目で善意のもとでやっています。
善意だからこそ厄介です。良かれと思って叱ったり怒鳴ったり先回りしたり、相手のためだと思って、自分の時間を犠牲にしてまで相手のために尽くします。
受け手側も相手に悪意を感じないので、抵抗しづらいです。いじめなどであれば逃げたり、抵抗したりできますが、善意のエゴの押し付けは「自分のためを思って言ってくれてるし、、」と自分を押さえつけたり、「どうせ何を言っても無駄だろうな、、」と絶望することがあります。
無自覚に気づくのは1人では非常に難しいです。
だからこそ第三者の客観的な意見を聞く機会に価値があり、我々のような第三者が教育や家庭の問題を整理するサービスが生まれているのだと思っていますが、今回は自分でもできる方法を共有します。
これは子育てだけではなく部下・後輩との関係、夫婦関係などでも同じかもしれません。
それは「とにかく相手の主張に耳を傾ける」ということです。
こちらが善意で良かれと思って「これをした方がいい」「あれはやめた方がいい」とあれこれ指示したりしますが、結局のところ相手は何を望んでいるのか?を聴くことです。子どもにこういうことを聞くと「宿題なんかやりたくなくて友達と遊びたい!ゲームがしたい!」というに決まってるやんけ!というツッコミが入るかもしれませんが、ここでいう「聴く」とは
・何をしたいか?
・なぜなのか?
・やりたくない理由は何なのか?
などいろんな観点でフラットに聴くことです。
先ほどの例で言うなら、
・友達と遊びたいのはなぜなのか?
・ゲームがしたいのはなんでなのか?
・宿題はしなくていいと思っているのか?
・宿題ってそもそもなんのためにあるのか?
などを何も強いずに聴きます。そうすると勝手に子どもは気づいて自分で「宿題も大事だからやってから遊ぶようにする」とか「帰ってきてご飯の前にやる」などど自分で解決策を作って言うことがほとんどです。(コーチングをやっている子どものデータ)
結局子どもは「変わりたくない」のではなく「変えられたくない」だけなんです。
親として子どもにこうなってほしい!はどの保護者さんも割と即答されます。そんな時に「お子さんはどうなりたいって言ってるんですか?」と伺うと回答がすぐに出てこないケースがあります。
そういう場合にこそ、ぜひお子さんとフラットに話をしてみてはいかがでしょうか?
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