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腫瘍マーカーの結果。

先日、

嫌々ながら七ヶ月ぶりに腫瘍マーカーの採血をしてきた不良患者です(^^)


結果は…

しっかり基準値内でおさまってました(T . T)

ほっとして涙がぽろり。


「次は年明けに適当に来てね^_^」

と、仏様のような笑顔で軽く言ってくれた主治医。

病院変えてよかった…涙を拭いながらそう思いました。

(婦人科に)行きたくないけど行かなきゃ…けど行きたくない…

という、駄々っ子のような日々を過ごしていた数ヶ月。

検査を受けてもどうせいい結果じゃないし、
またいつ怖い事言われるかわからない。

病院に行って血液検査をすることにトラウマのようになっていた私でしたが、

「あなたのいい時に来てくれたらいいよ。」

新しい主治医は私が行く勇気が固まるのをしっかり待ってくれたので

今回もし結果が悪かったとしても
ちゃんと受け止める覚悟ができてからの受診になった気がします。

とはいえ、結果を聞いた瞬間には肩にのしかかった重石がフワッと無くなったような感覚で、

嬉しくて涙を滲ませながら帰宅しました。

昨年末、

「またちょっとマーカー値が上がってるんでね…
本来なら四ヶ月後なんですけど一応来月再検査しましょう。」

そう言われまして、

せっかく四ヶ月ごとになった検診も、たまに基準値を0.1出ちゃっただけで翌月に再検査。

そういうことは前にも何度もあったんですけど、

術後数年の経過観察は見事に
結局毎月病院行ってるやん…な感じでした。

ふと、

私…卒業予定の術後5年の間に何回検査して何回再検査して、何回CTとって何回PET撮るんだろう…


そう思うと

自分がまた癌にならないために必死で何かを頑張ったとしても

検査結果でメンタルやられて検査の前後は月単位で不眠。

ずっと交感神経優位で、いつもドキドキしていて血圧もあがり、
定期受診のたびに前後数週間、1年に何度も安定剤を服用しては減薬断薬を繰り返す。。

自分の身体に対して疑心暗鬼になったり、
体を必要以上に被曝させてしまう不安にも苛まれる…

これって…
結局また自分で癌を作ってしまうんじゃないの…

そういう考えがずっと拭えなかったんですよね。

あ、決して元主治医を批判しているのではありませんよ。

私がそれを求めていなかった。担当医に心を開ききれなかった。それだけです。

癌になったから、
癌だから、
経過観察するからには頻繁にデータをとらなきゃいけないのかもしれないけど、

私が私の力を最大級に信じようと思ったら、
検査結果ばかり気に取られる道を歩いていては

いつまで経っても前に進めない…

そう思った私はがんサバイバー4年生にして転院を決意したのでした。


新しい病院は

まず私がどうしたいか?を聞いてくれて

「大丈夫」という言葉をしっかりとかけてくれます。

それだけでも大きな違い。

別に最終大丈夫じゃなくたって、私は訴えたりしません^_^

その「大丈夫」に、なんの根拠も無いってことは
私だって知ってる。

けど
ただ、今この瞬間大丈夫だって思いたい。

それを新しい主治医はやってくれます。
元主治医は絶対言ってくれませんでした。

「まだ分からない」
「念のため」

何を聞いてもそんな感じの答えでしたが、

クヨクヨしてしまう事に対しては

「お薬(安定剤)飲みながらでも婦人科経過観察は来てください。だけどお薬(安定剤)は心療内科でもらってきてね」

そんな感じ。

心療内科ではうつ剤も勧められたけど、
減薬断薬がすごく大変なことを身近に知っているから絶対飲まなかった。

誰でも知ってると思うけど、
お薬が悩みを消してくれたりなんかしません。

飲めば飲むほど忘れやすくはなるけれど、
薬が切れれば消えない現実にガックリ落ち込むのです。

薬をのんで、ふわふわしていれば経過観察の5年なんてすぐに終わるのかも知れない。

けど、わたしにはどうしてもそれが不自然に思えてならなかったのです。

お陰様で、婦人科を転院し
私のペースに配慮しながら経過を見ていただけるようになってから
一度もお薬のお世話にならず、
自分の力で自然に眠れて朝もスッキリ起きられています。

ちゃんと眠くなる。
それがつくづく幸せなことなんだと、
今も毎晩噛み締めながら横になっています。

そう考えると、

なんでしょう…

この数年は

自分の未来の姿勢を固めるために辿ってきた道。


そんな気がするのです。

前向きになろうと思っても、

そうできない原因があって

その原因が
たとえ一般的に「絶対」と言われているもので、日常からそれを取り除くことはなかなかできないものだとしても

自分を信じて道を変えてみる勇気。

道を変えた先に意外な気持ちよさがある事もあるんだと、

知った気がします。






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