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知人から優良な投資案件を教えてもらった!
私は仕事柄、数多くの投資や節税等に関する情報に触れる機会があります。それらのほとんどが「非常に仕組みが脆弱でありマイナスリスクのみ高い商品、または詐欺」です。
イメージがしやすいように「投資」と表現しましたが、厳密には「投機」といいます。世の中に投資に関する情報が多いのではなく、投機に関する情報が多いんです。これを理解しておく事がとても重要です。
「知人から良さそうな投資案件を紹介されたが、内容を見てほしい」という相談をよく受けますが、それは、投資の話ではなく、投機の話である事がほとんどなんですね。
投機とは一言でいうとギャンブルであり投資ではありません。
投機とは「再現性のないもの」・・・例えば、宝くじ、競馬
投資とは「再現性のあるもの」・・・例えば、家賃収入、株の配当
このように理解していただければと思います。
従って、投機は再現性がありませんので、資産形成として用いる事はできません。
投機が悪いと言っているわけではありません。投機とはギャンブルのような性質であると理解した上で、いくらならそのギャンブルに賭ける事ができるのかを判断する事が重要です。
ただし、世の中の投機話は詐欺である事が多いのが現状である事も知っておいてください。ネットワーク方式での投資もどきの勧誘、FXの自動売買で月利○%と謳った広告等は、総じて危ういものがほどんどです(そもそも違法な事が多いです)。
あなたの知人から、人生が逆転するような優良な投資話が来る事は、ほぼ100%ありません。
「ここの宝くじ売り場は良く当たるらしいから買ってみたら?」と勧められて、全資産の半分を使って宝くじを買うことはしませんよね?
あなたの知人から来る案件は、その程度のレベルの話であると認識しておくと良いかと思います。
そもそも、仮に超優良な投資案件があったとしても、よほどの事がない限り人には教えませんし、また、一般の方が参加できるような小さな金額でない事が多いです。
案件を教えてれた知人が投資家として成功し何百億円も持っている方なら話は別ですが、普通の人に超優良な投資案件の話が来る事はありません。ましてや、不特定多数を対象として、ネットワークやセミナー、SNSを用いて勧誘をする事は絶対にありません。
このあたりを理解しておくと、騙されない、もしくは騙されたとしても再起不能に陥るダメージを被る危険性を低下させる事ができます。
ただ、もし話が来たら、あわよくば、、、という気持ちになる事もありますよね。
「投機、もしくは詐欺の可能性が高い」と理解した上で、それでも「もしかすると本当の話かもしれない。そうであれば人生一発逆転できるかも。」と思ってお金を投じる事は一概に悪いとは思いません。その場合は、結果がどうなったとしても紹介者を恨む事なく、自己責任で、無くしても支障のない範囲の金額のみでやってみる、という感じでの参加をお勧めします。そして、無くしても支障のない範囲の金額を把握するためにも、最低限のライフプラン、キャッシュフロー表の作成が有効となります。