頭を使わない練習
僕達は社会に出ると常に頭を使うことを要求される。
すなわち理屈だ。世の中は感情的になったら負け、のような風潮があるので、理屈で動ければそれに越したことはない。
しかし、理屈だけで動くのはデメリットがある。
うつ病をはじめとする精神疾患のリスクだ。
基本的に精神疾患は頭を使いすぎることで起きると僕は考えている。多分、ぼーっと生きていて精神疾患になることはないと思う。常に何か考えているのである。
考えすぎると何が起こるか。
体が動かなくなるのである。
精神疾患の症状に無気力、無関心がある。
これは頭を使いすぎて体の使い方を忘れてしまったのである。
つまり、精神疾患の対処法は頭を使わないようにすればいい。
が、それは無理だ、常に考えてしまうという意見もあるだろう。実際、僕も作業しながらも何かを考えることは多い。
では、どうすればいいか。
対処法として、体を使うだけで精一杯のことをして、体に身を任せるという感覚を取り戻そう。
例えば、水泳などのスポーツである。
水泳で泳いでいる最中は体の感覚に集中せざるを得ない。そういう機会を意識的に作り出すのだ。
このとき、義務感でスポーツをしてはいけない。
義務感は頭を使って強制的にやっているので意味がない。
スポーツを楽しむこと(感覚)に集中しよう。
野球でイップスという現象がある。あれもそうだ。理屈で体を動かそうとするから体が自由に動かないのだ。
皆さんは勤務時間外に何をしているだろうか。
スマホを見たり、あるいは仕事について何か考えたりしてないだろうか。
この時点でかなりマズい。プライベートでも頭を使ってしまっている。ただでさえ、仕事で頭を使うのに。頭を使う作業は仕事で十分なのだ。プライベートではなるべく体の感覚を研ぎ澄ませる。
すると、仕事でも不思議なことに手が動く。仕事でも感覚が使える。
プライベートでできないことが仕事でできるわけはないのだ。
頭を使う人は無意識に頭を使ってしまう。それをコントロールするのだ。そうすれば道は拓ける。
体を使おう、そして身体感覚を取り戻して没頭しよう。