最近の“その着せ替え人形は恋をする”について
ネタバレありです 紹介記事はどっかまた別で書くのでヨロ!
最近のこの漫画めちゃくちゃ面白え!
なんというか、やっと二人の恋というか、感情というかに進展が起きそうな展開に最近なってきた
今まではほのぼのコスプレほんのりラブコメ漫画って感じだったのに、急にグッと少女マンガチックなお話しになっていて良い
ということで最近の着せ恋の感想をツラツラと書いていくよ
※最近の話のため、ヤングガンガン本誌のネタバレが多分に含まれます!というか全部です!見てない人は見ないでね!
最近の展開(天命編?冬コミ編?ハニエル編?)
全体のざっくりした話
ということで何編って呼んだらいいかわかんない長編コスプレシリーズ
前編の「棺編」のラスト、喜多川海夢の「ハニエル様やりたい!」という言葉から始まったこの話、現在クライマックスというかエピローグというかそんなパートに入っているが、とにかく作りにめちゃくちゃ気合い入ってる
月一連載になってもう久しいけれど、それはこのコスに対する背景設定をきちんと描くために倍ページをまとめてお出ししているから だそうな
そしてそれを感じるほどに気合い入ってるんだけど…クオリティが高いゆえに待ち時間がとても気になる
100話・101話のあの引きで1ヶ月待たせるのは正におあずけ地獄と言った感じ
最初の方
さっきもチラッと言った通り、棺合わせから始まったこの話
ハニエル様やりたい!と言われたのでググった瞬間に五条くんトリガーがなんか引かれてしまい、最初からフルスロットルな感じで話がスタート
最初の方は「ごじょーくん妙に気合い入ってんな」ぐらいの感覚だった
むしろ「自分の表現したいもの」という表現者としてのエゴイズムを持てて、また一つ成長してしまったな この男
と思っていた
それが今あんな展開になってるなんて思ってませんでした このへん読んでる時は
途中から
どんどんのめり込む五条くん、そして表現者としてのエゴイズムを押しつけられる喜多川さん
でも喜多川さんは聖母なのでクリスマスに衣装作ってても何しても怒りもせずに、最後に頭を下げられても笑って「私が言い出したし!」と言ってくれる、というより本心からそう思ってる感がある
ポンコツじゃないときの喜多川さんはずーっと良妻でありオタクくんに優しいギャルで、健気
故に今の展開でベコベコになってる(であろう)ことが悲しい
最近の展開
冬コミが始まってから、嵐のように展開が進む
完璧にコスをこなす喜多川さん
台風に目のように荒れる会場
でも喜多川さんの視線の先には五条くんが…というとにかくいじらしい描写
でもそんな気持ちは五条くんに届かず、コスが終わった後無言解散からの引きこもり
その合間、世間から化け物のような評価までもらう二人 原作者にまで認められちゃった。けど五条くんの胸中は…
で、その後も表立ってはいつもみたいに振る舞おうとして「上手くいつもみたいに過ごせたかな」とか気にしちゃうのがいじらしいし、切ない
みたいなのが今の状態
正直この状況、五条くんが「喜多川さんのハニエルコスが綺麗すぎて、自分の気持ちに気付きました!あなたの事を今まで独占できてたから気付きませんでしたが、あの日の撮影会で「自分だけのものにしたい」とか思ってしまいました!とても綺麗でした!好きです!」とか言えばぶっちゃけ一撃で解決するとは思う
と言うか言え 完結しても納得するから
抱けッ!抱けーッ!みたいなテンションになってる
考察(という名のこうであってほしいという妄想)
お話し全体の構成について
この話、まあ見た通りなんだけど「天命のハニエル」が「五条くん」と「喜多川さん」を映す鏡のような話になっている
「悪魔を愛すが届かないハニエル」
「五条くんを愛しているが脈なし(だと思っていて)踏み込めない喜多川さん」
「喜多川さんに憧れるけど届かない(と思ってる)五条くん」
この三つが話の軸として進んで、最後に大きい変化が起きる って感じ
この中で一つのキモが「五条くんは自分の立ち位置が悪魔だと思っておらず、ハニエルやそれにくびり殺される人間だと思っている」ってこと
五条くんにとっては周りの景色を変えてくれたきっかけであり、憧れの存在である喜多川さん
喜多川さんにとっては衣装作れるイケメンで料理できるスパダリであり、恋してるいい男の子である五条くん
この二人の近いようであまりに遠い距離感が今回浮き彫りになって、さらに言うと自分の中の愛(?)に気づいた五条くんを邪魔してるのもこの憧れの壁だと言う状況
というよりも、五条くんの自己評価がマジで低すぎるのが問題なのかもしれない
友達が出来たり、その友達にすげー!って言われたりしても結局「男の子が雛人形なんて気持ち悪い!」を10年近く引きずって生きてきたんだし、根っこは変わらない
ましてや、現状スクールカースト上位勢の金魚のフンぐらいにしか自分を認識できていない五条くんには到底無理な話だ
イヤミか貴様ッッッ って勇次郎に言われるレベル
喜多川さんは喜多川さんで、世にどんなに認められても、一番褒めてほしい人に真意が届かない 確かにコスの出来はよかったと思ってたのに、本当に喜んで欲しい人の表情は暗い
喜多川さんの(ハニエルの)微笑みの先には五条くんが(悪魔が)いるのに、当の五条くん(悪魔)はその微笑みを人間に(みんなに)向けたものとしか認識できない
そしてその微笑みを見たときに湧いた五条くんの黒く塗りつぶされた独白
「虜にさせるなんて言わなければよかった」
お互いが愛し合っている事に気づくのがすれ違いの原因になるとかいう「確かにお前らこんな方法じゃないと暗い展開描けねえよなあ!」という落とし所なのが本当に素晴らしい
ハニエル自体も綺麗なレイヤーが悪魔の真似をしたら超妖艶で大人気になった!って感じの設定だし、この三つが鏡写しになってるわけよ
今までの話ほのぼのだったのにこの展開要る?
結論から言うと 要る
雨降って地固まるじゃあないけど、二人の関係の平行線を壊すには結局、何かしら崩れるきっかけは絶対に要る
そうでないとなあなあのままコスプレ作って着ての関係のままなんだ二人は
それでもいいのかもしれないが、それじゃ劇的じゃないもんな
だからこそ今回の出来事の解決
何より、「コスの出来が良すぎた」のが今回の事件のきっかけなのがこの漫画らしいというかぶっ飛んでるというか…なところなんだけど
今後どうなりそう?
喜多川さんもスカウトとか受けてたし、近いうちに二人の距離が広がっていくイベントが起きそう
五条くんの沈んだ表情を見て、逃げるようにコスモデルの仕事に打ち込む喜多川さん
どこか暗いけど学校に通う五条くん
みたいなありがちだけどモヤっとする展開になってくのかな?
とおもったらのんちゃん!?!?
待て次回!!!