かなしみを乗り越えられなくて
この上記のnoteは昨夜、
また別のかなしいことを思い出してしまい
眠れなくなって書いた。
眠れなかった私の様子を見て、母が今朝の
新聞の記事を教えてくれた。
〈楽しく生きるには〉
1 思考の鎖を断ち切る
忘れる。
2 言葉のメンテナンス
ポジティブな言葉を選ぶ。
3 この世は諸行無常
変わらないものはないと知ること。
4 自利をもって利他をなす
まずは自分を満たす。
なんてタイムリーな記事なんだろう。
楽しく生きるよう朝からメッセージをもらった。
でもわかっていても、いったん思い出された
かなしみは簡単に消えてはくれない。
そんな調子で録画をしてあった番組を
見ることにした。
テレビ東京の
『家、ついて行ってイイですか?』
この中に登場される方の人生に
心を動かされることが多く好きな番組だ。
今日も素敵なお二人に出会った。
80代のお元気な女性。
インタビューをしていくと一人暮らしとの
こと。
ご主人は亡くなっており、娘さんと暮らしていた。
だだ、ご主人は結婚をして9年後くらいに
亡くなってしまった。女性がまだ30代の時。
早すぎる。
そして娘さんは40代の時に病気になり
亡くなっていた。
それから10年以上一人暮らし。
とても可愛らしい、笑顔が素敵な女性で
そんな悲しい過去があったなんてと胸が
いっぱいになった。
わたしが経験したかなしみは、この方に比べるとかなしみの度合いが違う。
そして今は、はとこが毎日様子を見に来てくれるとのこと。
はとこは一回りくらい年下の男性だった。
でも男性は
はとこではなかった。
同じ趣味のカラオケで出会った人。
男性が親族のお葬式に行くのに交通費が
高くて払えない状況だった時、この女性が絶対に行った方がいいと、交通費を貸してくれたそうだ。
そしてそのことがとても嬉しくて、そのお返しに約3年ほど、毎日料理を作って女性のところに
届けている。
男性は自分はなんの取り柄もないみたいなことを言っているが、料理長を勤めたこともある
立派な料理人。
自分の得意なことで相手を喜ばせることが
できるのはとても幸せなことだ。
人生は喜ばせごっこだから。
いい話過ぎて、この時点で泣いてしまったが、
この男性の方が波瀾万丈だった。
腕の良い料理人でお店は繁盛し、結婚をして
子供も授かりお家を建てたとのこと。
そのあと、親しかった取引先の方から保証人を
頼まれて断りきれず保証人になったら、
騙されてお家も家族も仕事もお金も
全て失ってしまった。
私の家族も知り合いが同じように保証人になり、多額の借金を抱えてしまった話を聞いていた
ので、どんなに親しい人や親戚や友人に
頼まれても保証人にだけは絶対なったらいけないと子供の頃から言われてきた。
この男性は絶対優しくて良い人だ。
なんでこんな良い人がこんな目に合わないと
いけないのかと悲しくなった。
そしてこんなにかなしい思いをさせた人は
その後どうなるんだろうかといつも思う。
でもそれぞれの大きなかなしみを経験した
お二人が、お互いを労わり合って仲良く楽しくお付き合いをされ、今幸せそうな姿を見て本当に良かったと思った。
女性はずっと頼れる人がいなくて、1人だったから電球を交換してくれたり頼れる人がいることがとても幸せだと話していた。
自分の生き方次第だけど、私もこれからの
人生で、いつかこんな優しい人に出会えるかも
しれないのかなと希望になった。
昨日の悲しい気持ちはまた和らぎ、
まじめに生きてたら、いつかいいことあるよってテレビを通して教えてもらった気がした。
かなしみにはたくさんの種類があって、
大きさもいろいろだ。
ある時友人に、わたしが経験した かなしみ
なんて、もっとかなしい思いをした人に比べたら全然大したことないから、こんなことでかなしんでいる自分はだめだと思ってしまうと
話しをした。
友人は、かなしみは
人それぞれだから比べなくてもいいし
かなしいときはかなしんでもいいんじゃないのかなと話してくれた。
友人も大切な家族を亡くしている。
私は自分を責めてしまっていたが、友人の言葉に救われた。
かなしみには優劣なんてないし、比べられるものではない。
みんなそれぞれに、『でんでんむしのかなしみ』のお話のように、かなしみはみんなもっている。
からの中がいつ、いっぱいになるのかはわからないけど、かなしみは生きる上で必要なアイテム
なんだと思うことにした。
そのアイテムをどう使うかは自分次第。
使う時が来るまで、おぼれないようにするには
私にはまだまだ練習が必要だ。